ギリギリchop


足元すらおぼつかない気持ちにさせられるのは何故だろう。
ずっと見ていた筈なのに、何だか不意に危なっかしく思えて腕を掴んだ。

「?」
そのまま唇だけで名前を呼ばれた。あの綺麗な歌声はもう聞こえないけれど、その魂はいつでも俺に語りかけてくれる。
真っ直ぐな瞳も真っ直ぐな心も、いつでも俺が道を踏み外さないように見守っていてくれて、だから俺は真っ直ぐに歩いて行けるんだ。

いつでもギリギリの道を歩いていた気がするんだけれど、それでも俺に愛がある限り、きっとお前の事も守るから。