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ultra soul
イーノックはアルマロスの何が駄目だったんだろうなぁと思いながら、目の前にあるふわふわとした髪を数回撫でた。
素直だし、良い子だし、真っ直ぐだし。
見た目が男であると言うのは関係無い筈だ。だってそれを言うのならルシフェルはイーノックよりも背が高い。ヘテロセクシャルだから生理的に、というものでは無いだろう。
「…フォ、オン。」
「もう泣くな。」
何が、駄目なんだろう。
俺の方がお前の事を好きだし、絶対に優しくしてやれるのに。
不毛だなとは言わなかった。それを言えばきっと勘違いをして、アルマロスはまた泣いてしまうだろうから。
「泣くな。」
今はただ、それだけしか言えない。