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以降追う恋
男女の愛の美しさに惹かれて堕ちた彼は、この姿を見て果たして美しいと感じるのだろうか?
誰にも邪魔されないようにと、わざわざ天界のはずれに赴いて指を絡めた。
胸元にもたれかかる金髪のくすぐったさに笑うと、それに気付いた彼が更に頭を擦り付けてきたので繋いでいた手を放して抱き締めた。
これはただの友愛ではない。
今となってはどんなに時間を遡った所でこの想いを止めることは出来ず、いつの日にか確実にやって来るであろう終焉に怯えながらこうして互いを求め合う毎日だ。
失うことがこんなに痛いものだったなんて知らなかった。
男女ですらないこの愛は果たして愛と呼べるのだろうか。
もしも堕ちた彼に会う事が出来たのなら、聞いてみようと思う。
愛とは何か。と。