夕日通り商店街


ひ、とルシフェルの喉から引き攣ったような音が漏れて身体が強張る。それでも抵抗ではなく俺の服の裾を掴んで縋り付く動きになるのがとても可愛いと思った。
二度目のセックスは最初よりも少しだけぎこちなさが抜けたような気がしたけれど、それでもまだルシフェルから完全に緊張が取り除かれた訳では無いので、丹念に愛撫を施して少しずつ彼を溶かしていく。

足の指先が白いシーツを握り締めて、直ぐに離し蹴り上げる。そのタイミングと合わせるように性器を扱くと喉の奥から弱々しい声が漏れた。
「ん、う…。」
異性を抱くのとは勝手が違うから、濡らすにしても慣らすにしても簡単に先へとは進まない。細切れに息を吐いて身体から力を抜いてくれなければきっと傷付けてしまっただろう。

頬に、耳に、唇に。
キスの雨を降らせて恐る恐る自身を埋め込むと、あれだけ慣らしたのにも関わらずルシフェルの眉が辛そうにしかめられた。
「すまない…っ、つ。」
「ん、平気、だ。」
ルシフェルは苦しいのだろうが、痛い位に締め付けてくるその場所は俺には堪らなく気持ちが良くて、必死に押さえようとはしているのだが無意識に腰が揺れてしまう。

「直ぐ、馴れる、さ。」
ふへへと笑ったその瞬間、彼の腹から僅かに力が抜け、更に俺がその笑みにぐらりときてしまったので、結果的に柔らかい胎を勢い良く突き上げてしまった。
「ひぅっ!」
ひくつく内壁が少しずつ馴染んでいくのに興奮して、まだ落ち着けていないルシフェルを置いてきぼりに抽挿が激しくなっていく。これではいけないとルシフェルの性器を揉むように扱くと、先走りの液体が零れ始めたので安心して腰の動きを早くした。

「ルシフェル、俺の事、覚えて。」
「ぅ……え?」
「身体で、俺を覚えて。」
言い聞かせるように懇願するようにそう囁いてから、潤んだ赤が頷くのを確認してまた自身を刻む。

彼が俺を、俺が彼を互いに自分のものにする為に。