背中にキス


「ルシフェル…ルシフェル!」
「あっ、あ、あ…ん、あっ…!」
翼の付け根を甘く噛み、背が反った所を見計らって、突き出された胸を弄る。
ぷっくりと膨らんだ飾りはまるで食べ頃の木の実のように赤く染まって、それはそれは美味しそうに見えた。

羽先がぴんと張り詰めるのは、限界が近い合図。

「ん、あ、もう…あっ…!」

切ない喘ぎ声に煽られるように抽挿を早めると、目の前の白い羽を唾液でべたべたにしながらナカに放った。
ぐたりと力の抜けた体を支え起こすと、挿入したままで膝に抱える。

小さく声を漏らすと、甘えるように鼻を鳴らして頭を擦り寄せ息を吐いた。
ぐっしょりと濡れた身体は淫らな癖にそれでもまだどこか高貴で、天使というものの真髄がまさに此処に存在するのだと確かに感じられる。

羽根を噛むのは、それを噛みちぎって俺だけのものにしたいからだなんて、そんな事、言わないけど。