ため息


白くて滑らかな肌が好きだ、眼鏡に隠れた涼しげな目元が好きだ、抱き締めれば折れてしまいそうな細い腰が堪らない――


――よく日に焼けた健康的な肌が好きだ、くるくると変わるその表情が好きだ、服の上からでも分かる男らしい厚い胸板が堪らない。



飄々としているその口調の裏側で、実は誰よりも真摯に生徒達の事を考えているのを知っている。その静かな優しさは、まるで月。――


――真面目で真っ直ぐな姿勢は誰の前でも、何に対しても変わる事は無い。その眩しさは、まるで太陽。



抱き締めて、滅茶苦茶にしたいなんて。男の彼に言ったら気持ち悪がられるに違いない。――


――抱き締められたい、滅茶苦茶にされたいなんて。男の私に言われたら気持ち悪がられるに違いない。



―嗚呼、今日もまた。貴方を想って零れ落ちるのはため息ばかり。―



神「はいはいリア充乙」