ふたりしずか

 「ふたりしずか」という、代替結婚ものを書いておりました。
 以下若干のネタバレを含むので、未読の方はご注意ください。





 iらんどさんのコンテストがなければたぶん書かなかったお話です。
 テーマを聞いたときにふわっと浮かんできた情景をそのまま書いてみました。
 今回はプロットを真面目に書いてみたんですけど、やっぱりプロット書くとキャラの記号感が勝ってしまって、人物に深みが出ないようです…。
 ある程度の道筋決めたらもうあとは何も考えないほうがわたしには向いてるっぽい。

 最初タイトルを「柘榴の心臓」とか「蒼の拍動」とか色要素を入れたものにしていたのですが、なんか違うな…。と思って、結局「ふたりしずか」になりました。急転直下。
 二人静という花の花言葉のひとつは「いつまでも一緒に」なのですが、まあ、最後まで読むと分かるんですけど、結局葵と茜はいつまでも一緒ということなんですよね…。
 死者が生者に呪いを残していく。っていう構図がめちゃくちゃ好きで…。

 ここで語るとなんか、結局解説するんかい! って自分でツッコミ入れたくなるんですが。
 千夏はどちらのことを愛しているというわけではなくて、おそらく結局葵に茜(が演じていた葵)の影を見てしまっているんですよね。
 だから、誰でもない人を愛している。
 それを知っているのは葵だけ。本人すら気づいていない。
 苦しいから葵は虚像の葵に自分を寄せていくし、それに千夏は気づかない。
 地獄じゃん。

 このふたりが今後幸せになるか、またも離婚の危機を迎えるかは、分かりませんが。
 なんていうかすべては葵次第みたいなとこもある。


 次に新作を書くときは、底抜けに明るいラブコメを書きたい。
 とりあえず最愛のエピソードの選定に取り掛かります。お義母さんにいびられるハルちゃんは書きたい。

 あと、昨日柊くんの番外編更新しました。
 更新履歴にも書きましたが、これにて時間軸に沿った更新はおしまいです。
 あとはボーナスステージとして、時間軸バラバラにわたしが書きたいと思った時間軸の書きたい話を適当に書きます。よろしく。


 2021.02.23