「ユウジー」
「なんや？」
「こ、今週の日曜空いてます？」
「…お前誰や」
「…っ、空いてんの？！空いてへんの？！」
「空いとるけど…」
「じゃ、じゃあ…」
「名前ホンマどないしたん？頭でも打ったんか？」
「ちゃうわ！」
「なんや、今日おかしいやん。変な物でも食ったんか？」
「ちゃう言うてるやろ！」
「いっ…、なんでいきなり殴るねん、意味分からん」
「ユウジがアホやからや」
「お前の方がアホや」
「うち以上にユウジの方がアホ」
「俺の方が成績良いけどな」
「それとこれとは話が別や！」
「こないだ赤点何枚やったっけ？」
「うっさい！黙れや！」
「白石に正座させられてたよなあ」
「………ゆ、ユウジやって！」
「俺は正座しとらんし？」
「小春ちゃんに土下座してたやん」
「………コホン」
「なんで土下座してたん？」
「勉強」
「へ？」
「赤点取りそうやったから、いろいろとな」
「なんや、そのいろいろって」
「教えん」
「なんでや？！」
「…なら今度一緒に勉強するか？そん時小春に教えてもろたこと言ったるわ」
「うふぇ？」
「どういう反応やねん」
「だ、や、な？！」
「日本語喋れや」
「い、だ、うん」
「なんやねん」
「し、します！」

「そういや日曜なんなん？」
「…あ、遊んだりなんだりしませんかなあー…と」
「…来週テストやん」
「…うん……」
「しゃーない、終わったらどっか連れてったる！」
「ホンマ？！」
「ただし、一枚も赤点取らんかったらな！」
「うち勉強頑張る！」

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