幸村先生と園芸

「あれ、幸村先生なにしてるんですか?」
「見て分からない?部活だよ」
「え?」
「え?」
「部活って一体何を…」
「園芸」
「え?」
「え?」
「園芸部…?」
「そうだよ」
「あったんですね、園芸部」
「そりゃあ、俺顧問だし」
「ちなみに部員は何人?」
「1人」
「え?」
「え?」
「えっと、1人でもいて良かったですね。誰ですか?」
「俺、」
「顧問は?」
「俺、」
「部長は?」
「俺、」
「部員は?」
「俺、」
「それ部活として成り立ってるんですか?」
「成り立ってるんじゃない?花が育ってるんだから」
「はあ。あ、やば部活行かなきゃ!じゃあね先生!」
「待って野村」
「え?」
「え?」
「何なんですかさっきから態とですか」
「態とだよ」
「あたし部活行かなきゃいけないんで、先生の冗談に付き合ってる場合じゃ…」
「これ片付けてきて」
「は?」
「通り道だろ?よろしくね。俺この後用事あるからさ」
「え?は?」
「じゃ、」
「え、先生?せんせー?!」
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