泣きじゃくる合間を縫って呟かれる言葉に、ナツは耳を澄ませた。
しかし意味を成さないそれらは、元より考えることが苦手な彼には予測すら出来ない。
結局のところ、おたおたして彼女の前で手をさまよわせることしか出来なかった。

「な、泣くなよ」
「…っ、ぅっ…」

俯いたルーシィの顔は、ナツからは見えない。

いったい何が原因だったと言うのか。いつものように、ただ思ったことを言っただけのはずなのに。
悲しませたくなど、ないのに。

潤む視界の中で、金髪が揺らいだ。







イラストを下さると言ってくださったみゃほさまへのリクエストお題です。
拍手コメント返信で書かせていただいたのですが、よく考えたら埋もれてしまうな、と思ってこちらにup。イラストをいただけたら一緒にgiftページに移動させます。

以下私信。
お疲れ様でした!たにし急がせませんので、ゆっくりどうぞー!



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