(斎藤)

赤を透明に。
色情うつらうつら。

「さようなら、」

石段を下り落ちる血が、此処を歩けと道しるべ。
通れない。
通らない。


石段、ばしゃばしゃ。



過去(芹沢)

――希望など、
あの日の雪の赤の下へ

深く埋めてきたのだ。



友達と親友(沖田+斎藤)


「あんたを人形にしたい」
「じゃあ首を折るんじゃなくてさ、…こう、首を、折る感じ、で、ね、」




折レタ首、元ニ戻ラズ。



自由(平助)

鎖に巻かれ沈んでいく事がこの世の自由であれば。

敗北はなんという色の自由さであろうか!
その、先の、色白がね。



終わり(沖田)

時間に終わりなどあるハズもなく、時既に遅し。



おはよう。(平助)

それさえも、
言えなくなった今では。



雨天延期(平助)

疼いてくる。くる。くる。
名誉、でもない。



はじめまして、よろしく(平助)

さようなら、僕。
こんにちわ、僕。

新しい僕は無情の底からやって来ました。



淡い淡い空模様(平助)

烏の死体が浮けば良い。



一緒に帰ろう。(平助)

どうして どうして。
どうして どうして。
どうして どうして。
どうして どうして。
どうして どうして。
どうして どうして。
どうして どうして。
どうして どうして。
どうして どうして。
どうして どうして。

どうして僕を置き去りにするの。










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