玉磨かざれば光なし(毛内+阿部) 「たくさん学問に励んだり修行を積まなければ、本来の才能や素質を発揮することはできない!」 「"毛内の百人芸"ですか…。まぁ元々、才能や素質持ってない人もいますからね、毛内さんみたいに。」 短気は損気(永倉+斎藤) 「永倉さんは損ばっかりしてるんですね」 「お前のせいでな」 泣いて馬謖を切る(土方) 規律を守るために私情など捨てていた。 何が残ったのか倒れ逝く俺にはわからない。 (愛していた、) 忠言耳に逆らう(篠原+服部) 「べえ、遊廓にはあまり行くんじゃない。女共から病気を移されたら大変だからな。それこそ人生を無駄にする。いいか?端女郎はもってのほか、花魁だったらいいとかそんなことを言ってるんじゃないんだぞ?とにかくだな…」 「あの、もういいですか…?足痺れてきたので…」 塵も積もれば山となる(沖田) ちっぽけなどうでもいい屍だってね、重ねていけば私の身長より遥かに高くなるものですよ。 月雪花は一度に眺められず(芹沢) 「…っていうけどよォ、…俺は!今!梅ときっちゃんと糸里ちゃんを一度に見てる!眺められてる!!」 角を矯めて牛を殺す(山口家) 「一、もう一度聞くぞ?」 「はい父上、何度でも」 「真剣で素振りをした際に盆栽を切り落としたのだろう?」 「いいえ、違います。この盆栽は枯れかけていたのです。だからこれではいけないと思って、私が自ら手をかけて父上の大事な盆栽を切ったのです」 「切り落とされた盆栽は青々としているが?これをどう枯れたと判断した?」 「あの、盆栽が言っていました…"実は枯れてるんだよ"と枯れた声で」 「はじめェェエエッ!貴様ッいつから嘘を吐いて人を騙すようになったッ!覚悟はできているんだろうなッ!!」 「あっ、父上!こちらの盆栽が"水が欲しい…"と言っております、早く水を…!」 「話を流すな馬鹿たれがァアアァァア!!」 泥中の蓮(相生+吉栄) 「吉栄はええ子や、ウチとは違うて…」 「なに言うてはるの、姐はん…」 「吉栄はずっと綺麗なままでおってや…?」 「…?…おかしな姐はん、姐はんの方がずっと綺麗なんに…」 天二物を与えず(土方+沖田) 「だから土方さんは顔以外は諦めるべきかと」 「…どういう意味だ?」 天網恢恢疎にして漏らさず(沖田) そう、決して逃れることはできなかった。 「なにも、そんなに、悲しまなくっ、たって、いいんです、よ。わたし、人を、たくさん、たくさん殺し、ちゃったの、ですか、ら、これは、何も、悪いことを、してない人、を、殺しちゃ、た、罰なんです、から」 喉奥に熱いものが詰まって上手く言葉を喋れない私を、どうか許して下さい。私は一生懸命に喋っています。 咳き込めばまたゴプリと血を吐きますから我慢しておきますね。 可哀想なんて思わないで下さい。だって私、罪もない人をたくさん殺しちゃったんですから。悪いことをたくさんしちゃったんですから。取り返しのつかないことをたくさんしちゃったんですから。 「今、だから、言えるん、です、けど……ゥ、げほっ…ごほっ、…ハ…、ぐっ……ゥウ、……悪いこと、しちゃったら、いつか、自分に、かえって、くる、んです、よ…。だから、みなさん、…悪いことは、しない、ように、…してください、ね?」 ← ×
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