溺れる者は藁をも掴む(平山+永倉+斎藤)

「マジあん時は死ぬかと思ったぜ。一が山道で足滑らせたかと思えば、オレの褌つかみやがって…タマつぶれるっての」
「永倉さんだって平山さんの眼帯掴んでた。…痛そうだった」
「大丈夫大丈夫。…しかしすまなかった…眼帯の紐がもう少し丈夫であれば、三人とも崖下に落ちることはなかったのに…」
「平山さん……(きゅん)、あの…永倉さんが悪いんですよ、全て。」
「なんでだよ!!」


(いつぞやの話)



泳ぎ上手が溺れ死ぬ(沖田)

「まさか。全ては運でしょ?」



駕籠に乗る人担ぐ人そのまた草鞋を作る人(斎藤+原田+永倉)

「原田さんは駕籠を担ぐ人です」
「うおっしゃあ!担ぎまくってやるぜハジメちゃん!」
「で、永倉さんは俺の履く草履を作る人。だから今すぐ草履を履かせろ」
「てめぇぇえええ!」



清水の舞台から飛び下りる(斎藤+平助)

「はじめ…悩み聞いてくれて有難う…。僕、頑張るね」
「ああ、その決断はいい決断だ。さぁここから飛び下りろ」
「……え?今の冗談だよね?諺をかけて冗談言っただけだよね?」
「平助の意気込み、下におりて見てるから」
「待って待って!だってここ…!ありえないでしょ!」
「何がありえないんだ?お前ここがどこだか分からないとでも言うのか?」
「分かるよそんくらい!」
「じゃあどこだか言ってみろ」
「清水寺」
「冗談じゃないじゃない」
「冗談じゃないじゃないどころじゃないじゃないっ!」



腐っても鯛(原田+近藤)

「ぐおおおおぅ…はら、腹、が……!」
「左之助…だから言ったじゃないか…、その鯛は腐ってるからって…食べちゃいけないぞって…」
「く、腐っても鯛…だと思ったんだけど、な…」
「!?…いいい今もしかしてっもしかしてお前!"腐っても鯛"って言ったか……!?!?」
「……おう、言ったぜぇ…」
「山南さああああん!源さああああん!左之助が!左之助がことわざを口にした!!」
「…近藤さん…待っ、て…薬、ちょうだい……」



蹴る馬も乗り手次第(篠原+服部)

「ほぅ、斎藤君中々やるなァ。毛内君を振り落とした暴れ馬をなつかせるとは…」
「…斎藤君の股に背中を密着させやがって…とんだじゃじゃ馬野郎め。馬刺にしてやろうか」
「……べぇ?」
「あっ、すみません篠原さん。…ふふ、本当に斎藤君は馬術も長けていますよね」



先んずれば人を制す(山崎+土方+斎藤)

「足引っ掛けて倒したもんがちだ」
「な…っ、なにを…!」
「こうされると身動きすら取れねぇだろ?」
「くっ…ぅ、」
「…あのぅ、あんさんらワテがおるの忘れてまへんか?」
「すまん山崎、今からお楽しみだ。席を外してくれ」
「ほな、」
「山崎さん…!見てないで助けて下さいよ…!」
「斎藤先生…そう言わはっても…」
「駄目だ山崎。斎藤を見捨てて席を外せ、副長命令だ」
「…副長命令とあらば」
「そんな…!山崎さん…!助けて……っ!」

ピシャリ。


「とりあえず、部屋に誰も入らせんようにせなあかんな…。廊下で見張っとくか……せやけど、」
(斎藤先生の喘ぎ声が耳に入ってあかん、ワテが重症になってまうわ)



策士策に溺れる(三木三郎)

兄さんのことである、と?
いえいえ、本当は土方歳三のことでありますよ。



酒飲み本性違わず(斎藤+永倉+原田)

「おらァ!一!宴会も終わったんだからよォ、さっさと帰んねーと土方さんから切腹させられっぞ!」
ガラッ…
「……!!」
「新八ィ、どうした?一ちゃんいなかったのか?」
「……左之、俺は一を部屋から引っ張り出してくっからよ、ちょっとここで待っててくれ」
「おう。って、なんで襖閉めんの?」
「いいから!!」
パシーン
「はじめっ…おまっ…なんて格好で…」
「んん…?なァに、永倉しゃん……も、眠たいから一緒に布団、はいろ……。早く…」
「ああああっ!なんだよハジメ!"永倉しゃん"ってなんだよお前ぇええ!お前何本酒飲んだんだよおおおっ!」
「うるさい…。ね、布団入るの、いや…?」
「嫌じゃない全然嫌じゃない!むしろ合体したいさ!」
「ん、いいよ…、早く…」
「ウオオオオ!永倉新八イッキます!!!」
「え!?新八!?どうしたの!?何があったの!?」
「左之ォ!!終わったらちゃんと出てくるから!それまでお前絶対襖開けんなよ!いいな!?」
「終わったらって何が!?何が終わるの!?何だよ新八ィ〜!!俺も混ぜてよ!ずりぃよ〜!」



蛇の道は蛇が知る(武田+原田)

「あの人もアッチの方よ」
「マジで!?」
「ほら、あの手拭いの使い方…まさしく衆道って感じだわ」
「うおおお!武田さんマジスゲーよ!じゃあさじゃあさっ、あの人はどう!?」
「当たりよ〜!!あの人もおそらくアッチ!よくやったわ左之助さん!見る目ありすぎよ!」
「よぉっしゃあああ!」










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