白い道(沖田)

かけ離れたし
雪の枝の

崩れた灰山
黒き水


――ワタシは、ワラウ。



陰謀(伊東)

古い友情こそ
脆いもの無し。



逃げ場(斎藤+沖田)

大きな両手を広げる。
渾身に精一杯。

雨粒の数も数えきれない程に数えて、比較。涙の方が少なくて重い、理解。

「雨だから、一君は傘の代わりをしてくれただけでしょう?」
「―――。」

震えるのなら抱いて。
それから、


「晴れでも、……こうしてましたけど?」


蒼空になったのは、君の顔だけではない。



おやすみ(永倉+左之+平助)

「お前ら寝るの早い!」


叫ぶと、左之と平助の顔が一気にニヤけた。

狸寝入りとか
俺、古いと思うんだけどな…。



本能ベクトル(沖田)

「殺したいなあ」



ゆめをみていた(相生)

気品気高く桔梗のように。
誇るからこそ美しい。


――けれど、野暮どすえ。



咲いた花はいつか土に還りまた花を咲かせて(沖田)

そうやって、生きてきた。



きみがゆらしたぼくのまつげ(斎藤+沖田)

「一君のまつげって長くて綺麗だねぇ」



全く持って、いつもドキドキさせられる。



夜は不透明(斎藤)

だから人を殺せる。
――それでいい。



負け犬に雨(斎藤+永倉)

「こうして見ると、まんま子犬に等しいですね」
「お前殺されたいの?」










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