はいもういっかい(斎藤+平助)

「あ、落とした。拾え」
「ねえ何でなの!?何回目だと思ってるの!?何でワザと碁石を落とすの!?僕にわざわざ拾わせたいの!?」



傘はひとつ(斎藤+永倉)

「吐き気がする」
「うるっせぇ、ガキ。ほら、さっさと歩け」
「永倉さん、羽織が濡れる。もう少しこっちだ」
「あーはいはい、クソガキがよぉ」



平和がたまに憎い(土方+沖田)

「粛清日和なのに今日は誰も無し、いやな人」
「嫌味か、俺ァお前が可愛くて仕方ねぇや」



それだけの夜(平助)

寝てる一の手を握ったら握り返してくれたけれど、それだけだった。



寝顔が素顔(斎藤+沖田)

「寝顔を見るといつも思う」
「何を…?」
「俺はあんたの事が好きなんだなって」
「やだなあ、私も一君のこと好きですよ」



惚れた弱みだ(服部+加納)

「服部さんは斎藤君がお気に入りのようですね」
「いやあ、お気に入りというか何というか、単刀直入に言えば抱きたいんだ」
「ちょ、えええ!?」
「道之助、私は男色家なのだろうか」
「いや、え、その…服部さんは普通に…花街で女を抱きますし…何故にそこで斎藤君が…」
「うーん、斎藤君だけは違うんだよなぁ、女なんかよりずっといい。ああ抱きたいなあ…」

「それはラブだよ」
「「篠原さん…!」」



今日は指先、明日も指先(斎藤+服部)

「あの、もう、汚いですから、そんな…手まで」
「斎藤君の消え入りそうな声は、反対にしたくなるんだ」



神様さようなら神様

幸せでも何でもない後悔だらけの人生でした。しかしそれは人間でしか背負えないのです。



それから初めての雨(沖田)

何にせよ、寂しい。
(何を意味するのかな、何か起こり得るのかな、私はどうなるのかな)
なんて思ったり。

血まみれで笑うと
「どぉーでも良くなるものだよ」



夢の話(斎藤+土方)

「斎藤、お前とヤっちまう夢を見たよ」
「現に今がそれです」










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