つまらないって笑ったくせに(沖田+土方)

「よくそんな恥ずかしい句が書けますね」
「総司ィ!!」



なんて重いごめんなさい(吉栄+平山)

「うち…痩せる!もうつまみ食いなんてせぇへん!」
(吉栄、あのね、)
「細い方より肉がついていた方が、私は好きだよ」
「平山はん…!」



水と、油

「斎藤先生と永倉先生のことです」



あなたに届かないなら叫ぶことも吠えることも全部、(相生+斎藤)

(もう、どうにかなってしまいそう、どうしよう)



その裾を握り締めた(斎藤+平助)

「あの日、母の誕生日で、温かい夕食を家族みんなで食べようと言っていたんだが、俺はスッカリ忘れて夕方まで剣術をしていたんだ。そうして家に帰ったら、まず包丁が飛んできた。しゃりっしゃりに磨いであるやつな。でも俺があまりにも逃げ足が早かったから、縛ってトドメを刺そうとしたのか、麻縄を握りしめて追いかけてくるんだ、包丁も持って。だから母の後ろに隠れて母の着物袖を握った感覚は未だに忘れていない。」
「ハジメがここまで自分のこと話すなんてビックリしてるんだけど…話の主語が分からないよ。てかそんな殺人まがいな人、家にいちゃダメだよ」
「…姉さんだ」
「姉さん!?!?!?」



緻密綿密最高機密(沖田)

私は殺人機じゃないのに



胸中寂しく雨は激しさを増して(斎藤)

水溜まりに足をとられて四肢をバラバラにされて埋められたい。
首は、
 あなたの横にでも。



恐怖からの脱出(永+原+斎)

「トンボの羽を触れたからって、勝ち誇った顔してんじゃねえぞ、はじめ。左之なんかなあ、」
「カナブン飲み込んだ」
「あああああああ!原田さん近付くなあああああああ!」



二人向かい合うならここじゃいけないのに(沖田+斎藤)

「畳の上じゃなくて」
「路地裏が、」



藍より青く藍より深く(平助)

斬った人にしか分からないと思うけれど、首の血は緑色なんだよ、そして切腹の色は黄色なんですよう。










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