すかすか(平助)

僕の心臓、ですね。
―――――そうですか、



痛みをちゃんとかんじてね(沖田)

じゃないと!
嗚呼殺したんだ!っていう感覚がジワジワ目覚めないではないか!!



ふたつの欠陥品(沖田+斎藤)

「出来の悪い殺人鬼だと。笑わせる」
「全く一君の言う通りさ」



最期のはじまり(土方)

最初ではなく、
最期が肝心なのである。



月の食べ方

血みどろに浸して食す。



あの日とこの日をコラージュ

僕は今日は楽しいです。
でもあなたは今日は死んじゃうのです。
昨年は、楽しかったですか?

一昨年は大切な人が、死んでいます。



さよならのむつかしさなら君から教わった(斎藤)

二度会えぬ別れの言葉など、この世に浮浪してはおらん。



ぬれた前髪(沖田)

血で?雨で?汗で?



そんなかんじでいきながらえる

生きたいとは思わなくなるのでした。



別つた袂は空々しく軽いのであつた(土方)

信じるのもなにも、
そうであるのだ。

「待ってるからな」
「分かったよ」
「待ってるよ」
「分かっているよ」


存在さえすれば――。まだ何処かに、安心は流動を促し続ける。










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