頭の奥底、きっと小さいネジは到達点を迎えず、挫折に回収されるだろう。
なんとやらの機能は管理停滞、二歩後退。

一歩前進を断行した。



「ああ、あいつ、早く死んでくれないかな」

例えばお前の好きだった人はそろそろ死ぬだろうが、漂流を続けているお前はどうするのか。
曲がりなりにもこんな、明日開けぬ刻に言わなくったって。

「ハジメは僕を裏切ったりなんかしないよねェ?」



それが人間だと思ふ。
それでも人間だと想ふ。

遠近と挫折の象徴。
統合の維持など、強く安定したモノ弱く安定したモノ、の乱降下も、促しも。
す べ て 君 ガ ?


「もし裏切ったとしたら、お前はどうする」

構想力であり、
想像力なんぞに。

「お前のお前の喉を、紅く紅く食い千切ってやる」


きっと深く読みすぎたソレは戻らないが、地に埋まって何かを咲かせるのではなかろうか。

あの皮膚が焼けていく感触も。あの骨が熱くなっていく感触も。
残った香と死臭を描くべき刺繍も。



そうか、平助。
おまえは死んだ後のような顔をしているのだね。

腐敗した目を覆って、
やはり死んだ後の操り人形らしいオマエに着せてやるべき羽織は、

「――白」

目の前の鬼は喉元を貫かれながらも険しい顔で、何かを叫びながら刀を抜いております、が?

死に色、白色。
白色、死に目。

一歩前進二歩後退。
それでもオマエは定義のワケを知りたいと言うのだ。

end











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