「お腹が空いていた」 だから削いだモノを捨てずに、俺に投げつけて放逐してくれれば何も言うことはなかったのだ。 それを食べて生き延びようと頑張っていたかもしれないというのに、俺は自分自身で自分自身にナイフを突き刺すことなんか出来ないし。 鳥も食べられるんだから人間のも食べれるんだろ。 そう思うまでに時間はかからなかった、追い詰められていたのだと思った。 欠陥してしまった。 値打ちが下がるわけでもない俺は、確かに悔しく下唇を噛んだわけだが、血が出るまでではない。 「ただ、靴を磨き忘れただけじゃねぇか」 恥晒して生きてんのはお前じゃねぇかと、完遂したわけだが俺の命は無いと決まってしまいます。 end 耳そぎ 【memo】奴隷に対して頻繁に行われていた罰。 ← ×
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