「誰かなァ、一発で即死させられんの」


その言葉を遠くに聞いたような気がして、身震いをしてしまいました。命を何とも思っていないような、命を数個数量と勘違いしているような、どうしてそんな間違いや過ちをするのでしょう。
(教わりませんでしたか、神様から)

眼を怪我してしまったので眼が開けられません。なので逃げられなくなりました。
唇を怪我してしまったので喋ることができません。動かすと裂けるように痛むのです。

手すら合わせられません、骨が出ているのです。


「こいつ、ちっとも謝らないから、早く殺してしまった方が楽なんじゃないの」
(地道な痛みで即死にさせたいからって、心臓を突き刺さず遊び出したのはそちらの方です)


「100万回謝ったのに、許してくれなかったじゃないですか…」
睨むと皆、死んだ。僕も、死んだ。

end

投石刑
【memo】それぞれ自分が投げる石を用意し、受刑者が絶命するまで石を投げ続ける。











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