空々しくて鼻で笑った。
鎖がどんな構造で存在してイルのか、とか。地から生きている草花を踏んで死なせてしまう、否、殺す感覚だとか馴れ合わなくてもきっと理由が分からないだろうと。隣にいる犬を眺めつつ哀れだと罵る。お前も解らないんだろう、鎖の行く末と破壊を。
(知らなくていい、これは)
 白眼をむく腐る滴る剥がれる啄まれる折れる落ちる降ろされる !

どれも後の話というわけであるのだが、どちらと言われれば未だ空を近くに見たい、少し思う。何故冷たく感じるのだろう手は温かく生きているのに。
(さよなら、地に足が着くことは三度もないが見渡すことは出来る限り絶えるまでの維持力猶予だねえ、何になるのかい?)


「朽ちてやる。」


end

絞首刑
【memo】死体に価値が少ないとみなされると、犬も一緒に吊るされる。尚、死体はカラスが啄み、腐り、白骨化し地上に落ちるまで完璧放置とされる。











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