辞書貸して(鉢屋+雷蔵)

「鉢屋三郎という名の完璧辞書が此処に!さぁ好きに借りちゃって!」
「三郎、僕図書室に行ってくるね」


シカト!?!?



学級委員と不良と(久々知+鉢屋)

「せんせぇー鉢屋君が寝てまぁーす」
「鉢屋ァァァァァァ!」

彼は、

「おいコラ兵助。何故告げ口しやがった」
「そんな気分だったから」

彼は、
不真面目な学級委員長。



校庭の桜の下(鉢屋)

此処で死んでも良い。
――最高条件。

ただし雷蔵とイッショに。
――最低条件。



25点 赤点決定(鉢屋+久々知)

「俺は天才です」
「…は?」
「さぁそこで豆腐に問題を与えてやる。今回のテストは赤点でした。何点だったと思いますか?」
「…35点……?」
「ブー。25点でしたー。という事で点数を聞いたお前は即刻死刑な」
「ちょ、なんでッ!?!?」


鉢屋>久々知の図



サボっちゃえ(鉢雷)

「雷蔵!愛の逃避行をしようじゃないか」
「団子おごってくれるの?わー早く行こう!」
「ん、うん…?」

んん、ん?
もしかして、
もしかしてでもなく、

伝わってない!



(食満)

足場が悪くて人を殺せそうにもない。
ああ、歯痒い。



過去(利吉)

人を騙して。
人を裏切って。
吐くほどに血を見、吐くほどに屍を見。

それが今を繋ぐ、大切な生の証。



友達と親友(仙蔵)

笑わせるな。
そんなもん、殺したさ。



自由(三木+綾部)

「三木はずぅーっとそこにいるといいよ」

蓋が閉められた落し穴の中は、自分の足元さえも見えないぐらいに。
自分は消えて行くんじゃなかろうか、と。




「遠回しに、大好きです」


ここから出られるのは、
100年後。





終わり(久々知+鉢屋+雷蔵)

三郎の頭がイカれていることは前々から知っていた。

だが、最近は雷蔵までイカれてきているとは全く甚だしい!
一体どういう了見で。

ビクリ、ドキリ、
問うてみた。


「お前ら、その首は何なんだ?」
「あぁこの首は、」
三郎は言う。



「俺たち、いつでも一緒に死ねるよう、練習をちゃあんとしてるんだぁ。ね、雷蔵!」
「ね、三郎!」






それから数日後、
首を絞め合って死んだらしきニ体の屍が、部屋で異臭を放っていたのだ。










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