餅は餅屋(小平太+食満)

「留三郎なら絶対直してくれると思ったんだよな!」
「備品壊すのも大概にしろってあれだけ言ってんのに…お前は懲りねぇな、」
「だってさ、留三郎は修理の専門家だろ?専門家に任せるのが一番!」
「誰が修理の専門家だ!!!はったおすぞ!!!」



耳は大なるべく口は小なるべし(土井先生)

一年は組のよいこたちは正反対なのです。



身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ(三ろ)

「僕たちさ…いつも皆とよくはぐれるしさ、すぐ迷子扱いとかされるし、いつ演習中に迷ってうっかり崖に落ちるか分かんない身だろ?」
「だからさ、左門と俺は命を捨てる覚悟で毎日生きてるんだ。思いきれば活路を見出していつかは絶対事を成し遂げられるんじゃねーかって…。作兵衛、こんな俺たちを末永くよろしくな」
「なに!?お前ら無駄に熱くない!?つーか活路見出してねーだろ!いつもいつもお前ら見つけんのオレだろーがよ!事すら成し遂げられてねーよ!自分たちのこといい加減方向音痴だって自覚しろ!はぐれるとか迷子扱いとか可愛くまとめんな!思っクソてめーらに原因あんだよ気付けバカ!!なにが末永くよろしくだ!末永くバカですの間違いだろがバ―――カ!!」

ガシッ(抱き締める)

「バカで方向音痴なお前ら…オレが一生守ってやんよ…!」
「「作兵衛…!」」



六日の菖蒲十日の菊(六い)

「仙蔵、もう六日だぞ、端午の節句も終わったし菖蒲は時機遅れだ」
「ああ、分かっている」

「仙蔵、もう十日だぞ、重陽の節句は過ぎている。早く菊を片付けるべきだ」
「ああ、お前は本当に毎年鬱陶しいな、お前を先に片付けてやろうか」



無理が通れば道理が引っ込む(小平太+竹谷)

「飼った生き物は最後まで面倒を見るのが人として当然だって、お前言ってたけどさ、殺しちゃうのは構わないよな?」
「え、」
「だってこいつ、俺の手を噛んだんだ。だから捻り潰しちゃった。こんなに弱いもんだとは思わなかったけど、ま、細かいことは気にしなくていいよな?」

どこをどう捻り潰されたのか、赤い塊が放り投げられた。それは確かに飼育小屋で飼っていた何か、だ。
憤慨するということよりも、何も口にしてはならないと、俺は初めて七松先輩の眼底に怯えていた。



物は当たって砕けろ(五い)

「兵助、あのさ…三郎じゃないけどさ、雷蔵ってふんわりしてて誰にでも優しくて良い奴だよな。俺、雷蔵のこと大好きだ」
「告白してくれば?」
「告白だなんて大袈裟だよ」
「当たって砕けろって言うだろ、豆腐のように」
「兵助うざい」



李下に冠を整さず(五年)

「お、雷蔵の洗濯物乾いてる。取り込んどいてやるか」
「八左!!てめぇ雷蔵の洗濯物の前で何やってやがる!!」
「なんだよ三郎…そんなにギャースカ言うことじゃないだろ。俺は雷蔵の洗濯物を取り込もうとだな、」
「取り込むのは口実で盗もうとしただろ!」
「はっ!?盗むわけねーだろが!盗みてぇのは三郎だろ!」
「ああ盗みたいさ!盗んでスーハーしたいさ!」
「ちょっ、おまっ…盗ませねぇよ!?」
「つーか俺も雷蔵の洗濯物盗ませねぇからな!八左!お前そこをどけろ!」
「どくわけねぇだろ!どけたらお前がスーハーすんだろが!」
「そういうお前もスーハーしたいんじゃねぇか!」
「ああしたいさ!って、三郎のせいで俺まで変態発言しちゃったじゃねぇか!」
「うるせーよ!変態上等だ!」


「…ねぇ、三郎とハチのことなんだけど、兵助はどうしたらいいと思う?」
「友達やめればいいと思う」
「勘ちゃんは、どう思う?」
「埋めるの手伝うよ!」



よく走る者はつまずく(タカ丸+滝夜叉丸)

「あ、ごめ〜ん。気を緩めすぎて変なとこ切っちゃった」
「ギャ―――私の美しいサラストヘアーがあああ!!!」



類は友を呼ぶ(六年)

呼べてません、集まってません、似ていません。



両雄並び立たず(潮江+食満)

「どちらかが倒れるまで戦えば、お前と二度と勝負できなくなるからな…今日はここまでだ」
「へえ、優しいところもあるんだな」
「…バカタレ。」











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