足下から鳥が立つ(綾部)

「ターコちゃんの中に刀なんか突き立てなければよかった…誰かが串刺しになってる…痛そう可哀想」



明日為すべきことは今日これを為せ(しんべヱ+乱太郎)

「僕やっぱり饅頭食べてから寝るね」
「えっ、もう夜だよ?明日でもいいんじゃない…?」
「だめだめ、今日食べなくちゃ」
「だめだよしんべヱ!体に悪いよ…!」
「だめだめだめ!絶対今日食べなきゃ!今食べなきゃ!明日することは今日しないと!」
「なんか意味違うよ!食事は明日に延ばそうよ!」



頭でっかち尻つぼみ(こへ食満)

「あれぇ?留三郎どうしたの、最初の威勢は消えちゃった?」
「強姦の真っ最中に言うセリフかよ、バカ小平太」



仇も情けも我が身より出る(立花+潮江)

「他人から恨まれるのは構わない。それだけ私が他人に酷いことをしているからだ。しかし文次郎よ、」
「…なんだよ」
「お前だけは私から何をされても私を嫌わず、好いているのだな」
「悪ィか?」



後足で砂をかける(きり丸+土井)

「忍術学園に通ってた時は凄く先生にお世話になった。先生は俺のこと、覚えてる…?」
「忘れるわけないだろう。お前こそ、先生の家まで手を繋いで一緒に帰ったこと、ちゃんと覚えているか?」
「当たり前だよ先生…」
「卒業してから随分と大きくなったな、きり丸」
「うん」
「おいで、」
「…うん」

短刀を持った俺を手招きした。そんなことしちゃったら先生の胸に短刀刺さっちゃうのに。

先生の命を奪った後の褒賞金と先生の命、俺はどちらを選ぶと思う?



あの世千日この世一日(中在家+雷蔵)

「……不破、もういい。後は…」
「嫌です。最後まで先輩にお付き合いします。二人の方が早く終わりますよ?」
「……それはそう、だが…」
「こうして先輩と一緒に居られるのは、委員会が長引いた時だけですし…先輩と居るのは凄く楽しいです」
「………そうか。」
「そうです。」



危ない橋も一度は渡れ(鉢屋+竹谷)

「八左!殺される覚悟で挑まねぇと、雷蔵の生褌は手に入らねェ!」
「おうともよ!分かってるぜ相棒よ!」



雨垂れ石を穿つ(与四郎+食満)

「留三郎、約束通りまたお前さんに会いに来たべー」
「そんな約束した覚えはないぞ…!」
「したべ、今度来た時はお前さんもらいにくるってよ」
「は!?ちょ、なっ…、下ろせ!担ぐな!マジ腹蹴ってやる…!」
「蹴れない癖に強がったらダメだべ?」



過ちて改めざる是を過ちと謂う(鉢屋)

過ちは過ち。級友を殺したんだ。すぐに改めても大きな過ちは過ちだろう?

――至極過失。



雨降って地固まる(潮江+食満)

「ほらよ、」
「何だよ潮江、この唐揚げは」
「…今日の取っ組み合い、少しだけ強くお前を殴ってしまったからな……」
「唐揚げ一個に免じて許せってか?」
「…そういうわけでも、ないんだが…その、」
「魚の揚げ物やるよ」
「……。」
「何だよ、魚嫌いなのか?」
「…好きだ」










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