君に優しくできたなら(鉢屋)

監禁など、
しないでしょうに、



ねぇもう分かるでしょ(竹雷)

「だからっ…」

抱いてよと言う君に、少なからず俺は堪らなくなったというわけです。

「うん、抱くつもり。」



握手してからキスしましょう(竹谷)

古い革の手袋、二人の黒い血 緑の血、滲んで滲んで分からないと、嘆くけれども馬車から引きずり下ろした君の黒い腕を、を、千切って、また、古い革の手袋に赤い血滲ませれば、

左の四本目、噛まれて食べられさようならあ。

「そんな風に歌う君の癖は病的に治らないけれど、それもピアニシモが響いて好きだよだから、沼に足を喰らわれないようこの、この手を握るといい、この古い妙な色をした革手袋を」



甘やかされて育った花の甘いこと甘いこと(鉢屋→雷蔵)

「ね?こうなるってこと、おわかりかい?」

嗚呼、首を横に振ります。
分からないと、理解できないと、君は泣きます。
涙は、誘います。
血すら、誰のものなのか分かりません、自分のだって。

「助けて!」
(無理な話だよ、)



埋もれたいのよ出来ればね(くく雷)

「こういうことなのに?」

肋骨を通り抜けた刄は守られていた何かに突き刺さり、それは呼吸を荒くさせた。何かに刺さったのかは、分からない。

「こういうことでも、ワザと、三秒で死なせては、くれないのだから、お前、相当俺を、好いているな?」

覆面を取らなくてもスグ分かったよ、最初から最期まで優しいね、
(結局、もう刄が侵入することはなかったが、俺は眠ってしまいもう起きなくなってしまった。泣いてる顔を目にしたので、それすら忘れられない思い出となっている。)


「好いていました。」

もうそれは、
聴こえません。



眠れる美女と獅子について(久々知)

本当は食らう
本気で食らう

それでいて
満たされる



共鳴と対話(雷蔵)

臓器と桜は僕のものなんだからあ



いずれ引き上げるつもりで(鉢屋)

それまでおやすみ。

また出会うときは白い貴女でこんにちは、もう貴女は今この瞬間が最期ってことです。



握ったら二度と離さない(竹雷)

「ばか!ばかハチ!」
「い、痛いってらいぞ…!」
「もう知らない!ハチのばか!あほ!カッパ!!」
「カッパ…!?」
「離して!離し……離…」


「ハチごめんなさい」
「…うん、いいよ」
(カッパが気になるけど、今更聞けないよなあ。)



ふたつぼし(鉢雷)

そのうち消え失せる!










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