よくもわるくも(仙蔵+綾部)

「文次郎と同室という現実だけは免れられぬ!」
「嗚呼可愛そうな立花先輩!」



フルサウンド(六は)

「風呂で歌うのやめろよ。響くだろ、伊作の気色悪い声」
「いま酷いこと言ったよね、留さん」



誰が明かりを消したの(鉢雷)

「たまには暗闇プレイもいいと思いまして、」
「このヘンタイ!」

この夜、初めて僕のビンタを三郎は止めたのです。



朝を閉じ込めてこよう(竹雷)

もぞもぞと、動く。

「起きんなってえ、まだ朝じゃないってさあ、」
「あ、さ!朝だよハチ」
「違う違う」
「違わないー」

ぎゅうぎゅう抱き締めて布団から出してはくれませんでした、布団の外は寒いからと言って、こうしていた方がずっといいと言って、

「朝じゃない、まだ」
「朝だよ、朝、起きなくちゃ、朝だもん…」

朝はもう来ない様子でした。



ささやかながらたしかな殺意がここにある(七松+鉢屋)

「お前さ、ほんとムカつくよね、死ねばいーじゃん」
「別にそちらが死ねばいいんじゃないですか?」
「いやいや、お前だよ」
「根性わる…」
「誰が?」
「ン」
「指差すな、ちゃんと名前で呼べねーの?」
「呼ばない。」
「不破はちゃんと呼んでくれんのになあ、お前本当に最低」
「……」

「「死ね!!」」



この角度からの眺めが好き(鉢雷)

「うん、このぽっちゃりさがいいんだよ、雷蔵は」
「僕をデブって言いたいの!?」



来ればいいじゃない(兵太夫+団蔵)

「団蔵、早く!早く入ってこないと宿題、一緒にしてあげないんだからね!」

(そこまで行く勇気があるのならば宿題忘れましたと挙手する方が英雄だと言えるのではないでしょうか!この罠だらけの部屋を前にすると足がどうしても心臓に危険を教えてくれるのです!)



あで始まる挨拶(鉢屋+雷蔵)

「あいしてる」
「うん、分かってる」
「あいしてる」
「うん、もういいから、早くご飯食べようよ」
「あいしてる」
「いい加減にしないと両目を箸でブッ刺して抉り出して焼くからね」
「それを食べてくれますか?」
「三郎のちんこ切り取るよ?」
「ごめんなさい」

食堂にて二人の日常会話。



居心地が良すぎるあまり(竹谷+鉢屋)

「気付くと鼻血が噴き出していたことはありませぬか?」
「あるある!!マジあるわ!!つーか何でお前丁寧語?変顔ヤメロって、ちょ、さぶろ!ハンパねえって腹ゆるんでうんこ出そー…」

教室にて二人の日常会話。



狼さんの縄張り(竹雷)

「明日の夜まで帰さんっ」

雷蔵を抱き締めて障子をピシャリと閉めた。










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