愛に嘘(雷→←竹)

「口許にて笑ひそれ程いやで、なあなあに、蜻蛉返でおとせばよいと?」
「なあ、いいだろうなどと、名残りなるらむ。」

(値し存じ)

「信じ思直して」
(何も許し難き、)



見たい眠たい(鉢雷)

「嘲るの?」
「んん、早く、指先を洗ひたいと」

あけぐれ、視覚的な明るさを晋には、あすありと後ろめたさに接吻を施しませう!



声に瞳(竹谷)

あらん限り
奏でる琴の鎌鼬、



囁けば呟く(久々知)

めでたくもありめでたくもなし。



痛み喜び(雷蔵)

発して無告弔はんもの、鵙と言ふ菊日和。



涙と朝(くく雷)

「闇夜に鋭く通る」
「儚さを唄っているのだと答へるやうに」

 ひとすぢ射しぬ



教えて捨てて(鉢屋)

聞こし召されよ!
(赤ら赤ら、)



時が夢(久々知)

賤しくも重ね触れしにや、還されて韋た顏(かんばせ)



爪先と指先から(鉢屋)

腐ってゆく何もかも花のように呆気なく粉雨に扮して、こそこそ、さぞい。
「蒼草の中に去んぬ、行(あり)く、クロアメ」

ざあざあ、



生きて死ぬ(鉢雷)

思ひて氷るらん、めでたく交ぜた。(簪で、ネ!)










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