貴方の棘なら痛くも痒くも

どうにもならないどうにもならないってえ、お前、頭を真っ青にして一重の奥のその黒眼に、針を刺したまま喋ってごらんよ。
ごらんなせえよ、



ふたつの胃(仙蔵+食満)

「互いの臓器を売って、その金で遊郭に入り浸ろうか」
「売らねーよ!?」



血潮(潮江+鉢屋)

「ギンギンすんのかハアハアすんのかどっちかにしろっつの。」
「何か言ったか鉢屋」
「いいえ^^?」



上手に泣けたね(鉢雷)

よしよし、いい子。



私はその人のざらざらした苦みしか知らない(竹雷←鉢)

「ハチが触った後なの、だから触らないで、どこかに行って、三郎」

縮こまりながら腹を押さえて言う君は、なんだか我に怯えているようだった。
何もしないのに、殺しもしないのに。

「雷蔵の中から竹谷のが全部出てきたら、指先だけでも触れていい?」
「嫌、」
「どうして?」
「だって…」

(三郎ったら僕の大好きな大好きなハチの首切っちゃったじゃない。大好きなハチ、もう僕を抱いてくれないんだよ、いないんだよ、だから絶対触れないで、ハチの僕に触れないで。)

「死人に愛着持つのやめろよ、らいぞう」
竹谷の顔に変装すると、雷蔵の丸い目がクリクリ動いた。ニヤと笑う。
「これでも俺に触れられたくない?」


(我ながら、ずる賢い。)



ほうらまだこんなにもあたたかい(久々雷)

ひんやり、冷たい。
「起きてるんでしょう?」

寝たフリをしたまま寒い寒い朝を迎えると、君はだんまり布団を出ていった。
(ぬくもりが、君
ずっとこうしていたいのに。)

「おはよう兵助、寝不足?クマができているよ」
「知らないフリもいいところだ、雷蔵のせいだぞ」
(ドキドキするんだよ、手を出せるわけがないだろう!)



君がX軸で僕がY軸(雷蔵)

だから触れるの触れないの?



やさしく刺してほしい(鉢屋)

ズプリ、鮮血。
倒れてからの半日はどろどろに這いつくばって水溜まりを濁らせればいい。
後の半日は、蜘蛛を喰う。



第一次欲求ってたまに空虚(久々雷)

「兵助、難しい顔して何考えてるの」
「いや、あのさ、雷蔵を裸にして豆腐ぶっかけて食べてしまいたいなって。」


雷蔵のグーパンチを素晴らしく脳天にくらいました。



貴方のその足りない感じが好き(鉢屋+久々知)

「俺が援護するから兵助は先に行って一人でも多く殺してくれれば助かるよ」
「ああ、分かってる」

でもさ、ボソリと呟く。

「雷蔵と組まなくてよかったよ。雷蔵いたら俺、任務そっちのけでメロメロだもの、野外プレイですかそうですか!的な感じで」
「お前さあ…上のシリアスな会話、パァーだよホント」










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