境界線を越えられない(鉢雷)

なんでだろう
なんでだろう
なんでだろう

何故繋がらないのだろう

雷蔵に聞くと喘ぎ声混じりに繋がってるよなどと言うが嘘だろう、嘘だよ繋がってるが繋がってはいないのだよ、君は泣いた。



そんな僕は狂っている(綾部)

コトコト煮るよりジュウジュウ焼く方が美味しいの、指は。



君の言いなりになどなるものか(小平太)

絞首刑だけは!!



仰ぎ見る世界はどこまでも青でした

(死ぬ間際のお話です)



青ばむ瞳、白ばむ手(鉢雷)

「どうして叩くの、」
「雷蔵が好きだから。」
「どうして蹴るの、」
「雷蔵を愛してるから。」

(本当は、違うくせに。手錠の鍵を飲んだ君を睨む恨む放して欲しい)



茜色が連れてった(三木)

「返してよ!」

そう言って沈みかける大きな夕日を追い掛けていく小さな可愛いだろう首のない子供を、見ていた。

わたしの胸はポッカリがららん
(胴体も殺してあげたい鬱陶しいんだよ、)



浮かんでは沈む

そして一生上がっては来ない、では、さようなら。



密やかに、空へ葬る(鉢屋)

灰になった骨をぶちまけた
「死ーね、」
死んでるんだけどさあ
いちおうね、

   いちおう。



僕は宇宙をみていた(竹谷)

血にまみれた臓器が雨の代わりに降ってくる気配がし、漆黒の蛇の目傘をバサリとさした。
(袴の裾が汚れるだろうなあ)

「ま、いっか」



瞳に恋して睫毛を見る(くく雷)

「へいすけ」
「何?」
「へーすけぇ」
「んん、」

「呼んでみただけー」


引っ付いて離れない雷蔵の前髪が鎖骨にあたり妙にモドカシイ。
「何度でも呼んでいいよ」
「うん。」

小さな雷蔵の手を握った。










×