エゴイスティックマシン(滝+綾部) 「火葬はするな、私は燃えぬ」 「難しい身体だね、」 三回まわってワンそれからキス(竹雷) 「あの、くすぐったいから、ね、はち聞いてる?」 「雷蔵が言うからだろ」 (はちは犬みたいだね、) 僕はもう逃げられないのだ(鉢雷) 心中するだけですもの! 舌足らずな彼の譫言(長雷) 「猫じゃありませんよ、僕」 「…知っている。」 撫でられる事ばかり意識して、手を握られている事には意識がないのか、その先を望むのか、挑むのか。 「猫は交尾の時、相手の首を噛むと知っていたか?」 「し、知りませんそんなこと…!」 顔を赤らめて身体を捩るので、あまりにも子猫と似ていて違和感もない。 寝床に追いやりひと舐めして首筋を噛んでやれば 猫じゃないと、 言ったくせに猫そのものだと艶やかな動きを実感してしまった今更。 「不破は結局、子猫だ」 クスリと笑い長く繋いでいた手で、喉を、撫でた。 水槽の中しかしらないだなんてあわれな人魚ね(ユキ+トモミ) 「その狭い空間から一生出られないまま死ねばいいんだわ、ユキちゃんなんか」 「ひどいわトモミちゃん!」 「酷いのはどちら様よ、ユキちゃんがいないと何も出来ないあたしは、海で自殺するしかないのよ」 (四肢 バラバラで) 「私だってトモミちゃんがいないと何も…!」 (だったら、) 「だったらその分厚い硝子、どうにか割って出てきてみなさいよ」 割れた頃にはあなた、 死んでいると思うけど。 四畳半に暇人ふたり(伊食満) 「なんで部屋変わった?俺らの部屋はこんなに狭くなかった筈だ。」 「…筈です。小平太が暴れて壁破壊される前までは」 「これは何の裁きか、いや、不運の道連れか…?」 「い、いいじゃないか何でも!僕は留と引っ付いて寝れるから狭い方が幸せだなーなんて、」 「…クソ暑いのにやめろよ」 「……。」 鈍感すぎて話にならない時がある僕の好きな人。 だきしめるのすら億劫だ(竹雷) 「消えてしまいそう」 「消えるわけないよ」 ほら、と君から。 いつまで俺は君からの安心を待って、自身からの安心を得ればいいのだろう。 (情けないので、) (ひとつになりたい。) 彼があまりにも不格好なので抱きしめてあげた次第です(鉢雷) 可哀想、可愛そう。 さみしそう。 (貴方) ひきかえに右の耳をあげるよ(孫兵) 「いいんだよ、左眼でも」 この手とあの手の兌換性(仙蔵) (命の重みを知れ!) などと、馬鹿な事を。 思考回路の切れた物体を、誰が可哀想と哀れみを寄越すのか。 虐殺して悪い理由なんぞ、この地にも非ずあの世にも非ず自身にあるだけの事で感情に囚われ流されてしまうだろうに。 命の重みなど、御丁寧には無酸素空間である。 (だから、殺す、殺したい) ← ×
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