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*黄黒
*恋人繋ぎ
練習の休憩時間、外の水飲み場で休憩を取っていた黄瀬を発見した黒子は黄瀬のそばに行き、声をかけた。
「黄瀬くん、黄瀬くん」
「ん?なんスか??」
水を飲んでいた黄瀬は、顔を上げ、タオルで口元を拭いながら声をかけてきた黒子の方を不思議そうに見た。すると黒子は右手を自分の前に上げながら
「ちょっと僕と手比べしてください」
「??いいっスけど…どうしたんスか??」
「シュートが決まらない理由に手の大きさの違いがあるんじゃないかと思いまして」
「ふはっ!なんスかそれ…はい」
突拍子もない提案とその理由に笑いが零れ、スクスク笑いながら黒子が上げている手に重ねるように左手を重ねた。
「…」
「お?俺の手の方が少し大きいっスね!」
手を重ねると、黒子の手から約一関節分ほど黄瀬の指先がはみ出していた。黄瀬はなんだか誇らしげにしながら指先の関節だけ動かして黒子の指先を包むように動かした。
黄瀬の方が手が大きいだろうとは予想していた黒子だが、実際比べて見てしまうとなんだか悔しい気分になったので、黒子も指先を曲げて黄瀬の第二関節あたりに爪を立てた。
「なんか…ムカつきます…」
「いてててて!指に爪立てないで欲しいっス!!」
「でも、黄瀬くん手の形綺麗ですよね…」
「そうっスか?」
「はい、僕…黄瀬くんのこの指の形好きですよ…?」
「指だけっスかー?」
「…」
ニヤリと笑いながらそんなことを聞いてくる黄瀬に、黒子はふふっと笑みを浮かべながら合わせていた手を少しずらし、指を相手の指の間に滑らせてぎゅっと握った。
「っ?!!」
「黄瀬くんだから好きなんです」
驚いた表情をしている黄瀬を真っ直ぐに見つめながらそう告白した。
そして照れたように笑いかけると握っている手を見つめながら嬉しそうに言った。
「ふふふっ…恋人繋ぎ…ですね…」
「あーもう…黒子っちにはかなわないっスわ」
不意打ちにこんな可愛いことをされた黄瀬は悶えながらその場にしゃがみこみ、手をつないでない方の手で赤くなっているだろう顔を押さえた。そして、黄瀬も黒子と繋がっている手をギュッと握り返して嬉しそうに満面の笑みをこぼした。
休憩時間が終わるまで、あともう少し。
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