「…ミカヤ!」

「あら、ワユ。どうかした?」


「あ、あのさ!……あのね?」

「…どうしたの、随分歯切れが悪いのね?
 あなたらしくないわ。」


「う、うん。
 …あのさ、ミカヤって……占い師、なんだよね?」

「…?ええ、サザを探していた頃は、色々な街を回って占いで路銀を稼いでいたこともあったわね」


「…違ったら悪いんだけど、前に、その…。クリミアのトハの町、とかで…」






「おーいミカヤ!軍議始まるぞー!」




「あっ、いけない!
 …ごめんなさい、後でつづき聞くわね。」


「……あ、ううん!気にしないで。じゃあねー!」






……………。




あの時はありがとう、ね。ミカヤ。





***


キルワユ支援Cの最速がトハの町を出た直後の船の上だったことから、ワユさんが運命の人を占ってもらったのはトハの町だったのではないかということ、
サザがミカヤを探してトハから船に忍び込んだことなどを考えて、ワユさんを占ってくれたのはトハの町でサザとすれ違っていたミカヤなんじゃないかと考えています。
勝手な妄想だけど、そうだったら素敵だなぁと。


以上で『ワユさんと!』企画は終了になります。
お付き合い頂いた皆様、ありがとうございました!





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