「にゃ、にゃーご!」


「……」


「にゃんにゃんにゃーにゃ、にゃにゃにゃにゃごにゃん!」


「…………」


「にゃーにゃにゃ、にゃにゃご…」


「……………化身中でも喋れるから無理はするな」

「えっ、そうなの!?
 うわ〜恥ずかし…あたし馬鹿みたいじゃん…!」


「…そもそも、我ら獣牙族の戦士とその辺の猫共を一緒にされても困るのだが」


「ご、ごめん。だって化身したら格好も仕草もまるっきり大きい猫だからさ。
 ふつうの猫とレテたちみたいな獣牙族のラグズってどの辺が違うの?」



「………ハァ。
 説明するのも馬鹿らしいが…まず奴らと我らの決定的な違いは化身能力の有無だ。それはわざわざ言わずとも分かるだろう」

「うん」


「それから我らは奴らと比べて圧倒的に身体能力が高い。瞬発力、跳躍力、知能、五感、そして物理的な力……すべてにおいてだ。
 食生活も違うな。奴らは主に魚なんぞを好むようだが、我らは力を付けるためには欠かせない肉類が主食だ。……まぁ魚も獲る事はあるが」

「うんうん」


「そして一番解せんのは、奴らの中には獣としてのプライドを忘れ、物好きなベオクの愛玩動物なんぞに成り下がっている者もいることだ…!
 他者に尾を振って愛想を振り撒き、あまつさえ食べ物を貰うような恥晒しは獣牙族には一人足りとも居らん。もしそんな奴が居ようものなら、私が根性を叩き直してくれよう」

「は〜…そっか、全然違うんだね。ごめんごめん。」



「分かったならそれでいい。
 ……ところでお前、何か用があって私の所に来たんじゃないのか」


「あ、そうだ忘れてた!
 あのね、北西の方角から増援の大群がこっちに向かってるらしいから、レテの足で一刻も早く本陣に戻って援軍を呼んできて欲しいって大将が」


「そ れ を 先に言わんか馬鹿者ーー!!!!!(ダッ 」




***


ワユさんがあほの子になっていく…
レテでリクエストありがとうございました!




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