「あれ、エリンシアさま?これからご飯ですか?」


「あ…ワユさん。ええ、思いのほか軍議が長引いてしまったもので…。」


「ちょうどよかった!あたしも外で素振りやってたら食べるタイミング逃しちゃって。一緒に食べてもいいですか?」

「ええ、もちろんです。
 誰かと一緒の方が、食事も美味しく感じますものね」


「えへへ、そうこなくっちゃ!

 ……って、エリンシアさまのお皿の上、肉ばっかりじゃないですか!なんか意外…」



「えっ?あ、ええ…
 実はアイク様に強くなるにはまずどうしたらいいか尋ねたところ、『肉を食え肉を』 と仰られていたので……最近はずっと、肉料理ばかりを選んで食べるようにしているんです」


「た、大将らしいと言えばらしいけど…肉ばっかりじゃ栄養偏っちゃうと思うんだけどなぁ…」


「でも、アイク様がお野菜を召し上がってる所は見た事がないので…」

「あぁ、うん、それはあたしも見た事ないです」


「ですから、きっと大丈夫です。
 ルキノやジョフレにも止められましたが…私は一国を治める事になる身ですし、少しでもアイク様のように強くならないと。

 あのたくましい腕に近付けるのなら、たとえ3食肉料理でも耐えられますとも」


「い、いやたくましい腕には近付かなくてもいいと思うけど…!

 ……うーん、でも大将みたくなりたいってのは気持ち分からないでもないし、……よし!あたしもお付き合いします!じゃんじゃん食べましょう!!」


「ありがとうございます、ワユさん!アイク様みたくなれるよう、二人で頑張りましょうね…!」





・ ・ ・




「………おふたりとも、こんな夜中にデザートですか……?」


「う、うごけない……イレース………胃薬…胃薬持ってきて……」

「………アイク様……クリミアを…どうか……(ガクッ」

「エ、エリンシアさまー!!!しっかりー!!」




***

またアイエリ匂わせてすいませんすごく楽しかったです<(^o^<)
リクエストありがとうございました!




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