「好き、嫌い、ふつう、友達、運命の人、宿命のライバル、好き、嫌い…」



「やぁワユさん、草むしり?精が出るね。」

「あっ、キルロイさん!ちがうちがう、草占いだよ!」


「……草占い?」


「うん、ミストからやり方教わったんだ!
 本当は花でやるらしいんだけどさ、なんかせっかく綺麗なのにむしっちゃうの勿体無いから草でやってんの。」

「へ、へぇ…」


「だけどさ〜、このへん一帯草ぼうぼうだからどこで止めたらいいのか分かんないんだよね…このままじゃ日暮れちゃうよ。
 まぁ、楽しいからいいんだけどさ。」



「…ワユさん、本当に占いが好きなんだね。
 この間は『月刊☆くりみあ』の占いコーナーに夢中になってたし…」

「いや〜あの占いはすごかったよね!
 ラッキーカラーが橙と白、ラッキーアイテムが杖と光の魔道書、それでラッキーパーソンが聖職者だってミストに読んでもらった時は、もう運命の人はキルロイさんしかありえないって思ったよ!」

「あ、あはは…」


「んじゃ、ま。そういうことだから!夕飯の時間になったらそこで終わりにするから、またあとでね!
 
 えーとキルロイさんはあたしのこと、好き、嫌い、ふつう、友達、運命の人……」




「(……目の前にいるんだから、直接どう思ってるか聞けばいいのになぁ…)」





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