(ぬるすぎるけど一応注意)









「ねえキルロイさん、橙色と紫色って混ぜたら何色になるのかな?」


窓からそそぐ月灯りだけが頼りの薄暗い部屋。
シーツの海の中で突如身体を離されたかと思うと、無邪気な瞳でそう問われ「え、」とキルロイは思わず気の抜けた声を漏らした。


「う、ううん…?どうなのかな。橙は赤と黄色、紫は赤と青だったはずだから…赤色が少し強いね。
でもそこまで詳しくはないから何色になるかまでは…ちょっと分からないや。」

「そっかぁ。そうだよね。」


存外すんなりと引き下がったワユを尻目に一体なんのことだろうとキルロイは思考する。
そうして、月灯りの中はらりとシーツに散らばる紫色に気付き、思わず目を見開いた。




「ねえ、キルロイさん」




ためしてみよっか?





そう言って笑った顔が、猫のようだと思う間もなく
触れ合った肌の熱さにキルロイはまた、熱が出た時とは違う甘い眩暈を覚え始めていた。





混ざり合った吐息は、きっと桃色。








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だいだいむらさき=なんとかして桃色になれよもう…

という小ネタ


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