はじめこそ必死に抵抗していたが、あきらめてしまえばこれもなかなか快適だということに気がつきおとなしくすることにした。強めのシャワーは心地いい。丁寧な名前の手も悪くなかった。ただ一つ不満があるとすれば性別がばれたときである。「あ、オスなんだ」…何を見られたのかなんて考えたくもない。

風呂からあがるとバスタオルで体を拭かれ、仕上げにドライヤーで毛を乾かされた。泥でごわごわにかたまってしまっていたそれは、学生時代のときのようにふわりとした毛並みにもどっている。

「よし、きれいになったね」

おれの頭を撫でながらゆっくりとほほえんだ顔は驚くほどきれいだった。

「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -