ぐらぐら。ぐらぐら。頭が揺れているような感覚だ。足のうら(といっても肉球だが)はもう麻痺している。限界がきているのは自分がよくわかっていた。それでも立ち止まっているひまはない。あいつは、ホグワーツにいるんだ。復讐という感情だけが俺の前足を動かしていた。