※エロ注意
電気を消した薄暗いスペインの部屋には、わたしの荒い息づかいだけが響いている。どうしてこうなった。わたしに乗っかっているスペインはいつの間にか全裸だし、わたしも方膝にパンツが引っかかっているだけの状態。なんていうか、死にたい。
「……あっ」
「ここがええん?」
さっきからわたしの下半身を触れていた指が1点をかすめて、思わず声が出てしまう。スペインは少し嬉しそうに聞き返すけど、口が裂けても「そこが気持ちいいです」なんて言えない。黙って睨み返すけど効果なんてあるはずもなく、そこばかり攻められる。
「あ、あっもう、スペイン…!」
「気持ちよくてしゃあないって?」
「ちがっ、ん、もう、しつ、こい…っ」
必死にスペインの二の腕を掴んで抵抗すると、やっと手を止めてくれた。胸を撫で下ろして、荒い息を正そうと深呼吸する、けどスペインがそんなに優しいわけがなかった。奴を信じたわたしが悪い。わたしがすう、と息を吸った途端また下半身を触り出したかと思えば、さらにスペインはわたしの胸元に顔を埋めている。
「ちょっとスペイ、あっ、やめ…!」
コイツの頭頂部の毛を掴んで引きちぎってやりたい。
胸は舐められるし下も触られて、口からは「あっあっ」なんてバカみたいな声しか出てこなかった。もうほんと……死にたい。国民の皆さん本当にごめんなさいスペイン領になるのは釈なのでイタリアちゃんあたりにお願いしたいです。
「いっ!」
「集中してや」
「はっ、な、にが…!」
いきなり指が入ってきて、中でかき回される。
「なんか考えとったやろ」
「考えて、ない…んっ」
「…まあええわ」
指の動きが早くなって、必死にスペインの肩を掴む。苦しいし痛いし、指1本だけでこんなに辛いのにスペインのなんて入るわけがない。この辺でやめてくれないかな、……無理か。
「ええ?」
指が2本に増えて、痛みも大分感じなくなったところでスペインがわたしの顔を覗き込んできた。この状況で聞くなんてずるい。ここまで許しておいて今更「嫌」なんて言える筈がないのに。
「……う、ん」
恐る恐る言うと、スペインは軽くキスをしてからわたしの太ももを持ち上げ広げさせた。は、恥ずかしすぎる。「ちょっと」とたしなめようとした声は、スペインが入口に擦り付けてきたことによってただの喘ぎ声に変わった。
「ぅあっ!」
「入れる、で」
「ん、はっ…」
酷い痛みと圧迫感。呼吸もままならない状態でなのに、スペインはどんどん中へ侵入してくる。
「や、いた…!」
「もうちょっと我慢してな」
「ん…」
「は、全部、入ったで」
繋がったという実感はあまりなかった。痛みと、なんだか違和感がある感じ。初めての感覚だし、まあこんなものなのかもしれない。
「動くで?」
「え?…あっ!や、あぁっ」
ずんずん奥まで突かれて、スペインのが入っていることを一気に感じた。奧に当たる感じがなんともいえなくて、気持ちいいから、というより衝撃で思わず声が出てしまう。
スペインの背中に手を回して抱きつくと、耳元からスペインの息づかいを感じた。あまり余裕もないらしい。
「…っいく、で」
「ん…あっ」
スペインがイッたらしい。引き抜かれたところからどろっとした液体が流れてきたのを見て思わず目をそらす。終わったあとの空気どうしよう、なんて言えばいいんだろう。とりあえずわたしははやくシャワー浴びたい。
「好きやで」
スペインはわたしを抱き締めてそのままベッドに寝転んだ。スペインの顔を覗くと瞳を閉じている。寝るつもりらしい。……シャワー浴びてから寝たかったんだけど、
「…わたしも好きだよ」
まあいいか。首に回されたスペインの腕を探って、わたしの手と陽に焼けたそれを絡ませ瞳を閉じた。起きたら2人して真っ裸だからきっとまた死にたくなるに違いないけど、なんとなく起き上がるのは嫌だからこのまま寝てしまおうと思う。…けっこう、幸せかも。