色々書き溜めとく所。
更新履歴にはのせない予定。



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▼ ギン←イヅ


血と肉と骨だけの塊に為った貴方はもう動かない。

唯々噎ぶような死の香りの中に、あの日と同じ伽羅を感じた。


(カーラアグルの腸のなか)



2011/08/31 23:46//Com*0

▼ ギン乱


まるで、貴方の喪失を悼むかのように星烏が啼いている。きぃきぃと壊れた蝶番のように軋む曇天を私は唯仰いだ。その時ふと、足元にかつりとぶつかった何かに気が付く。億劫だとは思い乍らも見遣れば、禿げた大地の上に髑髏がひとつ、転がっていた。


(ああ、そうか)


そうして私は在るひとつの結論に思い至る。彼は、彼は。あの月のような銀色の彼は、もう、












2011/08/31 23:30//Com*0

▼ ギン乱



灰色の海へと溺れて行くのです

この身が未だ何者も手に入れられていないうちから

そうっと爪弾いた指先が震えているから

だから、太陽を抱きしめに行くのです



2011/07/22 19:03//Com*0

▼ ギン←乱


どうして貴方無しで

生きていく事など出来ようか


この指は、この胸は、この唇は、

こんなにも貴方の事を覚えているのに


(アネモネの境界線)



2011/07/15 11:12//Com*0

▼ ギン乱




じくり、と胸の奥底を甘い花の香りが撫ぜる。張り付いた唇がひび割れる様に裂けた。

(らん、ぎく)

小さく呟いた名前は、もう。誰にも届くことは無かった。



(ぎぶみー、りすぽんす)







2011/07/06 14:06//Com*0

▼ ギン乱




ごめんな、

そう彼女を背後から抱き締めて

僕は泣き出したかった。


(オクターブ越えの恋)




ひたすら謝るギン乱が書きたい。













2011/07/05 01:08//Com*0

▼ ギン←イズ

こんな僕の為には、

貴方は泣いて下さらないのですか。


その空色の双眸さえも、

歪めては下さらないのですね。


そんな事くらい、知っていたけれど

虚しいものは何如しようもなく空しくて。



(少しだけあの太陽に嫉妬しました)










2011/06/20 00:26//Com*0

▼ ギン乱


何にも持たない空洞の私に

愛と云う果実を与えたのは

酷く優しい銀色の蛇でした

それこそが罪だったのだと

誰が言えるのですか



(蛇は楽園を追放されたけれど)






2011/06/14 20:00//Com*0

▼ ギン←イズ



愛。

愛愛愛愛愛愛愛、あい。

ああ僕はあの人程

愛の似合う人を知らない

(それはきっと哀でもあったのだろう)




ギンの巻頭詩はどっちも愛だなあ、と。
多分、作者公認の一番愛に生きた人。
親愛も友愛も情愛も全部まぜこぜにした愛を知ってる人。

そんなギン乱を私は読みたい。






2011/06/13 23:51//Com*0

▼ 破面視点のギン。





破面とかの誰か。







「朝日が煌煌と輝いて、西欧のやうな部屋を、寝台の上を、照らしておりました。白髪、と云ふよりは雪のやうな、シルバァに近い色の髪を持つた青年が此方を、只見据えて居りました。肩に羽織っただけの、緋色の浴衣から覗く、寝台のシィツにも劣らぬ程の白い肌は、酷く煽情的で在りました。彼は、言ふのです。その薄い、グラスのやうな色の無い唇を楽しそうに歪めて、何がそんなに可笑しいのでせうか、此方を見て笑ふのです。


どうぞお笑いに為つて下さい。僕たちの性交はまるで出来の良いミュウジカルのようでせう。只々愛を知らぬ獣の様に混ざり合ひ交じり合ひ、ウォトカを一息に呷った時のやうに酷く、酩酊した心地へと誘われるのです。藍染は、鳶色の瞳で此方を舐める様に見るのですけれど、僕としては、あの空色に焦がれて仕方が有りません。異人さんのやうな、太陽を閉じ込めた金色が、僕を呼んでいるのです。僕が藍染の向こうに彼女を、見ているのを知つた上で、藍染は僕を抱くのです。それは恋人のやうに優しい時も在りましたし、まるで何かの罰のやうに身体に跡が残る程、酷く扱われた時も在りました。けれども朝がやつて来て、ビロオドのやうな夜が明けますと、彼は慈愛に満ちた目で、僕は見たことは無いのですが、多分聖母とやらと同じと思つて頂ければ結構、そう彼は僕を見ているのです。そんなのつて、余りに阿呆みたいじゃあ、無いですか。


そう言つて青年はまたけらけらと笑いました。私はあまり愉快な気持ちにはならず、寧ろ不快にすら思えたのですが、どうにかはあ、と泡の抜けたシャンペンのやうな言葉を返へすことが出来ました。青年と私の間に、確たる関係性は御座いませんので、聞かぬふりをしても良かつたのですが、青年の飼い主で在る藍染は目下の所、私の雇い主でしたので返事をする他無かつたのです。ああだから、どうか、私にあの宮での事をお聞きに為るのは止して下さいませ。あそこは、悪魔の宮で御座います、決して近づいては為らないのです。」








この前模試に出てきた、ミュウジカルと云う言葉が使いたかたっただけ。
意味不明すみません。







2011/06/12 23:16//Com*0
  



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