▼香りが縛る




一人事務所の留守番をしていると、出入口のドアの開閉音に給湯室からおなまえは顔を出した。
そこに居たのは年配のお客様を駅まで送りに出ていた霊幻で、「今帰ったぞー」と間延びした声で告げるとそのまま事務所のドアの側に立つ。


「おかえりなさい、霊幻さん」
「おー。今日はこの辺にしとこう。モブにもメール送っとくから、飯食って帰ろうぜ」
「はーい」


洗い終わった湯のみとマグを拭いて棚に戻すと、おなまえは霊幻と共に事務所を出る。
事務所から少し離れた場所で並び歩いている二人に、近づき声を掛けてくる男がいた。


『あ?何だよ霊幻もう店仕舞いか?』
「ん?…エクボか。今日は客入りももう見込めなさそうだったから、早めに閉めた」
『シゲオがもうちょいかかりそうだから俺様わざわざ体借りてきたってのに…』
「お疲れ様です」
『おう』


おなまえがエクボに会釈をすると、エクボも軽く返す。
モブの知人でたまに仕事を手伝ってくれる人だとおなまえはエクボを認識していたが、先日空に向かって話しかけている霊幻を見掛け、そこで初めてエクボは悪霊で、今までおなまえがエクボだと思っていた人は意識が別にある他人だと知ったばかりだった。


「俺ら飯食い行くけど。お前はどうする?」
『…別に腹は減ってねぇが、すぐ帰るってのもな』
「…あ。なら飯の後おなまえ送ってけよ」
『そうさなぁ…それくらい構わねぇか』
「え?それってエクボさん待たせちゃいませんか?」


「お腹空いてないんですよね?」とおなまえはエクボを見る。
エクボは腹に手をやり具合を探るが、『…空いてねぇな』と確認した。


「飯の間くらい待たせたってどうってことないだろ。エクボだし」
『オイ』
「だ、ダメですよ。送って貰うのにそんな可哀想なこと…なら私、ご飯結構です」
「え?そう?」


『だから霊遣いが荒ぇ』と顔を顰めるエクボに、おなまえは申し訳なさを感じて食事を辞退する。
霊幻はおなまえがそう言うのなら、と「んじゃ気をつけて帰れよ。お疲れ」と告げてエクボに"ちゃんと送れよ"と言いたげに視線を送るとその場を後にした。


『いいのか?お前さん腹減ってたんじゃねーの?』
「家に帰れば食材はありますし、大丈夫です」


エクボが霊体であると知った時に『体を借りてくるのも楽じゃねぇ』と言っていたことをおなまえは思い返す。
苦労して肉体を拝借したのに更に待たせるなんてことはやはり気が咎めるので、とおなまえが言うと『…その思いやりの半分でもアイツらが持ってくれればいいのによ』とエクボは苦笑した。


---


時折不規則に大きく揺れ、人の混み合う車内。
いつもならもう少し遅い時間に帰ることもありここまで窮屈ではないのだが、今日は会社帰りだけでなく学校帰りの学生もいてとても混雑していた。
その車内の一角でエクボは他の人から庇うようにおなまえのすぐ側の壁に腕をついて、揺れにフラつきそうになる度おなまえを支える。


「す…すみません、この時間混んでて…」
『あ?…あぁ、別に。おなまえも大変だな』


混んでるといっても、エクボの風体が幸いしてか周囲に比べておなまえの周りは幾分かマシなくらいだ。
「逆にもうちょっと混んでたら一々揺れないで済むんですけど」と言うおなまえは吊革に捕まりたくても背が微妙に足りず、壁に背を預けているだけだ。
その背の壁に手をつけばいいだろうに、エクボに気を遣って背を向けないようにしているようだった。


『手、つくか俺様に掴まるかしとけや』
「えっ、でも…」
『お前は一々気を遣いすぎなんだよ。…ホラ』
「む…」


おなまえが苦しくないようにと意識的に作っていた隙間をエクボが詰める。
揺れに足が取られないように自分の体をおなまえに掴ませると、緊張した様子でおなまえが身を強ばらせた。


「エクボさ…く、苦しくないです…か?」
『俺様は平気。お前は』
「わ、私も大丈夫です…けど、あ、汗が…」
『ん?』
「…私…汗臭い、ので…」


車内は暖房が利いていて、じんわりと汗ばむ程度の温度。
汗臭いと言われても、特にエクボにはそう思えず『別に普通だけど』と答えればおなまえは頬を染めて俯いた。


『…何照れてんだよ』
「か、嗅がれたら誰だって照れますよ…」
『ほぉ?……この甘いのは香水か?』
「…、だ、だと思います…」


嗅がないで欲しいと言いたいが、この距離では意識せずとも呼吸と共に互いの香りが伝わってしまうことにおなまえも気づく。
鼻腔に自分のものではないムスク系のフレグランスが届いて、それがまたエクボに似合うなとおなまえは思った。

嫌味になる程きつくはない。
けれど確かな存在感を放つ。
ただ軽く纏っているだけの自分の香水では、これほど近寄ってしまうと容易く伝播しそうで。


「エ…エクボさんは…」
『俺様?臭うか?』
「いえ…い、いい匂いです」
『……そうか』


「似合ってる…と思います」と俯いたまま言えば、おなまえの赤く染まった耳を見下ろしてエクボが喉を鳴らす。
耳元で聞こえるエクボの声に、余計に体温が上がりそうでおなまえは早く駅についてくれと願うように目を瞑った。



---



『はー。あんなんに毎日揺られて働くなんざ人間ってのは面倒くせーなぁ』
「すみません、付き合わせてしまって」
『…まぁ、たまには悪かねぇよ』


珍しいもんも見れたし、と口には出さずに隣を歩くおなまえを見る。
おなまえは日も落ちかけ涼しくなってきた風に頬の熱を冷ますよう風上を向く。
顔に掛かる髪を脇に避けて息を吐き出せば、少しだけ体温が引いたような気がした。
電気の点いていないみょうじ家の門前に辿り着くと、エクボは家を見上げる。


『ん?家族は不在か?』
「え…あ、はい。兄夫婦と一緒に今旅行に行ってます」
『おなまえはついて行かなかったのか』
「私が行ってもお義姉さんが気を遣う人間が増えるだけです。家を留守にするのも…このご時世怖いですし」
『そういうもんか』


気を遣い合ってばかりでこいつは気が滅入らないのかとエクボは門を開けるおなまえの後ろ姿を見た。
振り返ったおなまえと視線が交わると、おなまえは思い出したかのように「あ」と声を上げる。


「折角送ってくださったんですし、お茶でもどうですか?エクボさんが良ければ」
『…おう。…そーだな。茶ぁ淹れてくれよおなまえ、少し冷えたわ』
「はい。どうぞ」


招かれるままに足を踏み入れるとおなまえは玄関の鍵を開けエクボを促した。
不用心、と言いたいがこれもエクボを信頼してのことだろうか。


--俺様複雑だぜ…。


『邪魔するぜぇ』と靴を脱いで上がればおなまえは笑顔でリビングのソファーを指し「コーヒーと緑茶と紅茶どれがいいですか?」と尋ねてくる。
短く『コーヒー』と答えると小走りでキッチンに入って行った。


『……』


目前のテーブルに置かれたテレビのリモコンに視線を落とすと、カウンターキッチンの向こうからおなまえが「好きなチャンネルにしちゃって大丈夫です」と声を掛けてくる。
好きも何もないのだが、と思いつつも静音なのもな、ととりあえず電源を入れれば夕方のニュース番組が画面に映し出された。
どこそこで火災、どこそこでは交通事故でだれだれが重傷、この近所でも空き巣被害が相次いでいるという報道を流し見していると、コーヒーの香りと共におなまえが隣にやって来る。


「わー、近所じゃないですか」
『ん。お前さん気をつけろよ。女一人だと感づかれたら絶好の的だぞ』
「そうですね…でも雨戸閉め切るのも長期不在だって言ってるようなもんだし…」


そう言いながらおなまえもコーヒーに口をつける。
と、自分の言葉で思い出したのか立ち上がって窓の方へ向かい雨戸を閉めた。


「面倒ですけど毎朝開けて置いた方が防犯になるんじゃないかと思うんですよね」
『このカーテン外から見え難いやつなのか?』
「多分…?」
『多分て…』


おなまえの返答に『じゃなきゃ曇りの日に灯りでもつけてみろ、丸見えだろうが』と零すとおなまえは困ったように眉を寄せる。


「じゃあ閉めっぱなしの方がいいですか…?」
『んー…』


もう一方の窓の雨戸を閉めようとしているおなまえにエクボが手を貸しつつ外の様子を確認した。
窓の外はすぐ隣家で、庭も見晴らしがいい。
裏手は防犯用の砂利が敷かれて、足場になりそうな荷物や室外機などもなさそうだ。


『…ご近所付き合いはちゃんとしてんのか?』
「お隣さんも裏のお婆さんも良くしてくれますよ!」
『ふん…なら、まぁ…今まで通りでいいんじゃねぇの。閉めるぞ、指気をつけろよ』


『番犬飼ってりゃあ心配いらねぇけどよ』と笑うと、おなまえは「そう、ですねぇ…」と半笑いを浮かべる。
含みのあるそれにエクボが『ん?』とおなまえを見ると、言い難そうにおなまえはエクボを見た。


「犬、苦手なんです…霊幻さんには悪いんですけど」
『…何でそこで霊幻が出てくんだよ』
「霊幻さん犬好きじゃないですか。だから言い難くて…でも、エクボさんは言ったりしませんよね?」


それは犬好きの霊幻に犬嫌いだと悟られたくない、ということだろうか。
その真意を探りたい反面、探るまでもないと結論づける自分もいてエクボはジリと胸の底が煙る思いがした。


『俺様に秘密にしておいて欲しいって?』
「はい。好きな人にわざわざ嫌いって教えることもないじゃない…です…」
『ほお。知らなかったなぁ〜。お前さん霊幻のことをそう見てたのか』
「え…?どう、」


急に顎を掴まれ、グイッとエクボが身を寄せる。
電車内の時のように密着して、おなまえの鼓動がまた早まった。
ゆっくりと赤みが差してくる表情を見つめながら、エクボはおなまえを見下ろす。


『面白い…と言いたい所だが、面白くねぇ』
「エ…エクボさん…?どうしたんですか…?」
『なぁんでこんなつまらねぇんだろうなぁ…』


戸惑いに揺れるおなまえの瞳を眺めていると、そこに借り物とは言え自分の姿が映っていて、ムカムカする気持ちが幾分か収まってきた。
『…あぁ、でも面白いこともあるか』。
そうエクボが言うと、おなまえの目はその言葉の意味を問うてくる。


『俺様に内緒にしてて欲しいんだろ?おなまえ』


それなら相応のお願いの仕方ってのがあるよなぁ。

悪霊は怪しく笑みを深めた。



---



一体、この状況は何なんだろう。

気が散る、と消音にされたテレビは映像だけをひたすら映し続けて、そのアンバランスさは普段と違う状況を揶揄しているようだ。
冷静になろうとする気持ちと、今冷静になってはいけないと言う気持ちがおなまえの中でぶつかり合う。
エクボに見つめられて、不思議な感覚が身を走った。
気にしないように蓋をしていたものを強引に剥がされるような感覚で、気が付けばもうソファーに組み敷かれてしまっていた。


「んん…っ、ぅ…ふ…、…」
『…はぁ…』


開けたシャツの隙間から胸を曝け出し、エクボの逸物を挟み込みながらその先に舌を這わせる。
首の後ろに添えられたエクボの指に時たま抑え込まれるようにされ、おなまえはジュルッと音を立ててそこを吸った。
その度にエクボは満足そうに瞳を細めて、おなまえの項を撫でる。


『イイ眺めだなぁ…』


うっとりとそう言われると、撫でられた項から背中に掛けてゾクゾクと痺れるような感覚が走った。
喉の奥まで咥え込み苦しさに涙目でエクボを見ると、空いた方の片手でおなまえの胸の先を摘ままれる。


「んぅ…!ん、ぐ…っ…ぁ」
『そんな物欲しそうに見られるとよ…こっちも期待に応えねぇとな…っ』
「はぁ…っ、あ…ぅ、…?」


柔く肩を押されて口内からエクボのが抜かれると、グイッとおなまえの体が持ち上げられて腰掛けたエクボの膝の上に座らせられる。
オブラートに包まれているような意識の中何事かと首を傾げたおなまえ。
エクボは熱そうに自分の襟元を緩めるとおなまえのスカートをたくし上げた。
露わになったガーターベルトにエクボが愉快そうに笑う。


『清楚な顔してガーターかよ。エロ』
「う…、あ…ストッキングの跡が残りにくい、からですっ」


恥ずかしくてスカートを下ろそうとする手をエクボが掴み、自分の首の後ろへと導いた。
必然腕に引かれるようにエクボの肩に顔を寄せ、おなまえはそのまま顔を見られないように埋める。
そんな様子に目を細めながら太腿の内を摩ればピクリとおなまえが反応し、エクボのシャツを握り締めた。


『…碌すっぽ触ってないつもりだが?どうしてこんなにしてるんだ?』
「…ふ…、っ…」


エクボの言葉に嫌々をするように肩口に額を押し付けて抱き着く力を強める。
すると車内の時より濃くムスクの香りが感じられて、頭の靄も濃くなるようだった。
更に潤滑になった秘部にエクボは笑みを強めながら指を沈める。
髪の隙間から覗けるおなまえの表情を窺いつつエクボは中を探るように動かす。


「ぁ、あっ!…はぁ…ん、」
『……』


中を擦る度に甘えるように頬を擦り付けるおなまえに、エクボは段々と気分が良くなってきている自分に気が付いた。
今のおなまえに必要とされているのは自分だと示されているようで心地が良い。
霊幻なんかに想いを寄せてるのが本当に気にくわないが、ここに霊幻はいない。


「ぅ、うあ…っああ!え、エクボ…さ…!」
『…はっ…』


縋る様におなまえがエクボの体を抱く。
『ホラな』とエクボは他の誰に言うでもなく呟いた。

おなまえが求めてるのは俺様だ。
間違いなく。

震える腿が閉じないように抑え込んで、甘い声を漏らす其処を擦り続けるとおなまえは首を反らして高く啼いた。
ヒクヒクと中が収縮してエクボの指を締め付ける。
おなまえの荒い吐息がエクボの左耳を掠めていく。


『霊幻じゃなくて悪いがよ』


そう言いながらおなまえの首の後ろを支えてソファーに押し倒した。
抵抗されることなくおなまえは横たわって、そのままエクボを見つめている。
その口が短く呼吸を繰り返しながら「なん、の…話です…か?」と息の合間に尋ねる。
エクボはおなまえの入口に自身を擦り付けて愛液を纏わせた。


『好きなんだろ?アイツが』
「ち、違い…ます」
『…は?』


『好きな人にって言ってただろ』とおなまえに言うと、彼女は首を振る。


「犬好きに、犬が嫌いですって…わざわざ言うこと、ないって話…だったんです…!」
『……犬…、犬だ?』
「別に霊幻さんのこと…そんな目で見たことないです…なのに…エクボさんが迫ってくるから…っ」
『…わ、悪ぃ…』
「エクボさん…いい匂いだし…いい声だし…な、何か良…良いかなって…」


恥ずかしそうに顔を両手で覆いながら「気持ち良いし…」とくぐもったおなまえの声に、エクボはピクリと反応した。


『…あ?じゃあ何か?…もしかして電車の中からこうだったのか?』
「い…言わないでくださいぃ…っ」
『はぁー…こりゃまた…』


とんだ流されやすさだとおなまえを心配しつつ、ゆるゆると腰を揺らして溝に逸物を滑らせる。
その度におなまえは嬌声を堪える様に肩を震わせて、また愛液が溢れてくる。


『流されやすくて濡れやすくて、じゃあ襲われたって文句言えねぇぞ』
「濡れ…やすくない、です…」
『こんなにしといてよく言う』
「…はぅ…う、…これは…エクボさんが…っ!」


逸物で陰核を擦る様にすると、おなまえは気持ちよさそうに目を細めた。
腰を浮かしていないとソファーに垂れそうな程濡れているそこから溢れる蜜を指で拭う。


「エ、クボさんのせい…です…から…」
『…から?』
「責任、取って……気持ち良く、して…もっと…」


普段のおなまえからは想像も出来ない発言にエクボはニヤリと笑った。


『上手にお願いできるじゃねぇか』


おなまえの腰を掴んでグッと自身を押し込む。
息を吐きながらおなまえは挿入感に耐えてエクボを受け入れる。
ざわつく中にエクボも息を吐いて脱ぎかけのシャツを肩から抜き、おなまえを抱き締めると中がまた締め付けてきた。


「う、ぅあっ!…あぁ、ん」
『は…、きゅうきゅううねって…離してくれねーじゃん…なぁ?』
「あぁあっ!はー…っ、ぁ…うぅ…」


エクボの背に応えるようにおなまえも腕を回して、その胸に顔を寄せると「エクボさん…ホント…いい匂い…」と喘ぎの合間に恍惚とした声。
服の残り香か何かだろうが、生憎とそれはエクボ自身のものではない。


『そんなにこの体お気に召したかぁ?』
「ふ、ぁっ…う…」
『俺様も…まぁ、…悪かねぇがよ…っ』


コツリと先がおなまえの奥を小突く。
その度にゾワリと腰が甘く痺れるようで、抽挿を繰り返すとおなまえの足先がピンと張る。


「んぁっ!あ"っ…んん、エクボ…さん…、ああ…っ!」
『はぁ…っ、黙ってイクなって…の…』
「ひ、んっぁ、あ!ごめ…なさ…っぅ!」
『…あぁー……俺様も、出る…っ』


快感に身を任せてうねる中に擦り付けるよう何度も腰を打ち続けると、押し寄せてくる吐精感にギリギリまで抗っておなまえの中から自身を引き抜いた。
おなまえのシャツを掴んで胸を広く開け、そこに白濁を吐き掛けるとおなまえの谷間から顎下が汚されていく。
ほんのりと朱に染まった胸元に広がった白いそれが何とも背徳感を煽って、エクボは犬歯を覗かせた。


「…も…その体…借りてこないでください…」
『…何だよ散々ひぃひぃヨガっといて』
「だ。だからですぅ…っ!」


「お仕事が手につかなくなっちゃいます」と赤い顔で未だ精液も拭わないまま涙を浮かべるおなまえを、エクボは『逆効果だよなぁ、それ』と見下ろす。


『どうかなぁ…俺様つい約束忘れて喋っちまうかもしれねぇしなあ』
「…! そ、それは…卑怯じゃ、ないですか…?」
『お前も忘れやすいのか?』


『俺様悪霊だぞ』とエクボはおなまえの唇に噛みついた。






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04.09/エクボの匂いにムラムラしていたら迫られ逃げられずに合意エッチ



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