▼ぶつりと糸が途切れるまで

※終始致してるだけ



ぐぬ、と口内に差し込まれた指が舌の上をなぞる。
粒の感触を確かめるように擦ったり指で上下を挟んだりすると、柔い筋肉が指先に絡むように動いた。


「んっ…んむ…、ぅ…」
「上手にしゃぶってみ」
「ちゅ…っ、ん、ふ…っ」


口内に差し込んだ指を増やすとおなまえの口から唾液が溢れ出る。
それに構わずおなまえは夢中になって霊幻の指を舌で愛撫した。
まるで自身を咥えられている時のように動く舌に霊幻は笑みを深め、同時に蜜壷に埋めていた指も動かす。
口許からも秘所からも水音が立っておなまえは恥ずかしそうに瞳を潤ませた。


「んぁ…っ!は、あう…っ…」
「ホラ、口休めるなって」
「あぁっ、ぁ…だ、っ…てぇ」
「んー?」
「やあ!あ、んく…っダメ、そこ…っ」


わざとおなまえの反応する場所を指の腹で圧し擦ると、一気に蕩けた表情になっておなまえは霊幻の指を離してしまう。
熱がどんどん集まっていく感覚におなまえが浸ろうとすれば、中を責めていた手が緩やかになって快感の波が散らされていく。


「はぁっ…は…、な…何でぇ…?」
「指吸って。…俺のにスるみたいにしてみせて」
「…ぅー…」
「…できるだろ、おなまえ」
「ん…。ぁ…、んっ、…ふ」


再び霊幻の指を咥えると、その指先から指の腹にかけてをちろちろと擦るようにおなまえの舌が蠢いた。
唇を窄ませて指の根元まで口内に収め、少し抜いてはまた奥まで飲み込むように繰り返す。
鼻から息が抜けると声も一緒になって漏れ出ていき、甘えるように鼻にかかった声が霊幻の耳朶を刺激する。


「そうそう…そのままなぁ…」
「ん、んっ…ふ…んくぅっ!?」
「そのまま」
「ふぅ…っ!ん…〜〜っ」


休められていた秘所の指がまたその一点をグチュグチュと責め立てる。
おなまえは今度は口を離してしまわないようにジュル、とキツく指を吸って震える舌で耐えた。
中がきゅうきゅう霊幻の指を締め付け始めると、頃合を見計らってまたポイントがズラされる。
抗議するようにおなまえの瞳が揺れて霊幻を見つめた。


「ふぅ、ん〜〜っ」
「よーしよし、その調子であと20分頼むな」
「ん、く…っ!ふみ、ぁむふふ…、ふあぅ…」
「そんときゃもう片方してもらうから」
「むぅーー…」
「イクなよ」


「指がふやけてしまう」と咥えたまま返すおなまえ。
しっかり時計を確認して尚も健気に指を愛撫し続ける姿に霊幻は目を細める。
中に埋めた指はそのままに、親指で入口の蜜を掬うと塗り込むように陰核に擦り付けた。


「ん、みゃう…っ!んむ、っ…ふー…ぅ」
「まだダメ」


ビクリとおなまえの体が跳ねて、巡る快感に呼吸の間隔が短くなっていく。
ジリジリ疼く熱に期待が高まる様を霊幻は愉快そうに見つめ、おなまえもまたそれを見返した。
指を咥えこんで上下する度に瞳に溜まった涙が揺らめいて、霊幻の胸もゾクリと脈打つ。

でも、まだだ。
まだ我慢できる。互いに。

ふるりと弱く震えた腿にまた手を休める。
切なそうにおなまえが眉を寄せたが、チラッと時間を見て諦めたように舌を動かした。
徐々に休んでからイキそうになるまでの間隔が短くなっている。
肩まで桃色に染まった体はじんわりと汗ばんで溜め込んだ熱が放たれるのを待っているようだ。

ざわつく中を擦れば次第におなまえの表情が虚ろになっていく。
ゴクッと喉が動いてじゅるりと唾液を啜る音がした。
グラリと天秤が傾くギリギリを見定める。


「んっ、んっ、ふ…う、…っ!」
「まだだ」
「はぁ…っ!ぁ、ら…たかぁ…」
「ダメ」
「ぁ…っんん…やぁ…」


とうとうおなまえが自分から腰を揺らして快感を貪ろうとする。
おなまえの口から指を引き抜いてその腰を抑えると、下唇を噛んでおなまえが嫌々をするように首を横に振った。
荒い呼吸を繰り返して膝を上げ、霊幻の自身を服の上から擦るように足を動かしてくる。


「もうやだぁ…イキ、たい…ん、」
「…じゃあ、脱がして?手は使うなよ」
「んー…、足…じゃベルト取れないよぉ…これ取って」
「おなまえにやってほしーの、俺は」
「…今日の新隆、いじわる…」
「あと少し頑張れたらたくさん気持ち良くしてやるから」


「な?」と宥めるように頭を撫でられて、おなまえはそれだけでもゾクゾクと走る刺激にコクリと頷いた。
言われた通りに手を使わないよう霊幻の足について、バックルを口だけでなんとか外していく。
その必死な舌の動きを上から見下ろしながらも霊幻はおなまえの耳朶や項を撫でた。

時間を掛けてベルトが引き抜かれると、次はスラックスのボタンを舌で押しながら布を食んで外す。
ファスナーの金具を唇に挟むとゆっくり下ろしてようやく下着まで辿り着いた。
散々おなまえを焦らしておきながら先走りに濡れたそれを端目に、おなまえは下着に歯を掛けてずり下ろす。
露わになった霊幻の逸物に頬擦りすると、待ち切れないと言わんばかりにおなまえはそれを咥えた。


「ぁっ、コラ」
「んん〜〜…」
「おなまえ…っ、挿れるから…」
「ちゅむ…、はぁ…やく…」


ねっとりとしゃぶられて先端に溜まっていた先走りを舐め取られる。
おなまえの顔を離そうと力を込めれば最後に吸われて甘い痺れが残った。
挿れやすいように自ら足を開いて催促するおなまえにぶわりと興奮が煽られていく。
ヒクつく秘所に宛がい腰を進めると、熱い襞が霊幻を迎え奥へと誘うように飲み込む。


「は…、あっつ…」
「ぁあっ!き…てる、ん…っ」
「コレが欲しかったんだよなぁ、ココに」
「んっ!んぅ!あ、ぁダメ…っダメ、も…」


グッグッと押し込むとピン、とおなまえの足先が伸びた。
くねる腰を抱えてそこをリズミカルに突いてみせると高くおなまえが喘ぐ。


「あぁ、っあん、!は…ぁら、た…っあぁあっ!」


喉を反らせて絶頂するおなまえ。
中の収縮に合わせて腰を振りやり過ごすと、霊幻は休む間もなく奥を打った。
ビクビクとおなまえは肩を震わせて霊幻にしがみつく。


「んぁああっ、ひ…、く…っイッた…!もぅ、イったのぉ!」
「うんうん。気持ち良かったなぁ」
「あ、く…はぁっ!だめ…っ、あうっ!あっ、あん」
「ぁー……中めっちゃうねる…、」
「ひんっ、あ、ら…たかぁっ…!変、変になっちゃ…ああ!」


タンタンと肌同士がぶつかる音が水音に混じって激しくなっていく。
おなまえの膝が胸につくほど体を押し付け、霊幻は更に深くまで身を沈める。
すぐ耳元で「幾らでも変にしてやるよ」と低く囁かれておなまえは背を震わせた。


「んああっ!やぁ、あっ!あ!」
「…っ、はぁ…またイッてる…ん…」
「んぅ…ふ、んんっ!ん…ーーーーっ!」
「は…、…」


揺さぶりながら口を塞ぐと、その合間にも膝がビクリと振れて中が締まった。
それに少し遅れて二人の体の間がひたひたと濡れていく。
少し身を起こせば二人の腹はぐっしょりと水浸しのようになっていて、腰を打つ度ぱちゅ、と音が鳴った。


「すげぇ、潮まで噴いてる。そんな気持ちイイ?」
「あぁ…やぁ…み、見ないで…っひ、ぅ」
「見るだろ。嬉しいし。見ない方が無理だわ」
「んやああ!あっ、あっ!」


中に埋まった霊幻の質量が増して、かと思えば激しく打ち込まれる。
子宮口に亀頭を押し付けてそのまま何度も突くと幾度目かの収縮に霊幻もぶるりと腰を震わせた。
数度に分けて鈴口から放たれる白濁をおなまえの尻臀を掴んで零れないように注ぐ。
飛沫が中を叩く度におなまえもまた達するかのような快感が巡って息を吐いた。


「…あ、…はぁっ、はぁっ…ぁ…んぐっ!?」
「んー…ダメだな……っ、こりゃ…」
「ああっ!あー…ひっ、やぁ…んんっ」
「ぁ"ー、止まんね…」


再び激しく腰を叩きつけられ、おなまえは涙を零しながら与えられる快感をひたすら受け止める。
霊幻も苦しそうに歯を食いしばり、何度も吸い付く中に抽挿を繰り返した。
ぎゅう、と抱き寄せられるとまた口付けられ、それに応える余裕もおなまえからなくなっていく。
突くたびに短く潮を噴く結合部を見て霊幻は「エロ」と小さく呟いたが、キスの後舌をしまう事も忘れてひたすら熱に浮かされているおなまえの顔を見てぐっと口を締め「クッソエッッッッロい」と胸の中で放つ。


「あ、あっ、…ん。ありゃ、たかぁ…あっ!」
「は…、はぁ……んー?」
「気持ち、イイぃ…の…とまんなっ…はぁっ」
「…ん。…俺も、…ちょーきもちい…っ…は……また出そ…」
「う、ぁあっ!きて…ぇ…ん…好きぃ…」
「んーー…もお……おなまえ」


ドクリとまた胸が高鳴って腰に鈍く響く。
ぴったり密着するように体を寄せ合って再び口付けた。
軽く触れ合うだけを繰り返す唇と相反して、下半身は容赦なく蜜壷に怒張を根元まで深く埋めていく。
執拗に内蔵を揺さぶられおなまえがクラリと意識を離しそうになると、吐息に混じって「俺も」と低い声が鼓膜を震わせた。
直後ふるりと腰が反り、同時に熱が放たれる感触が伝わる。
チカチカと眩い視界に同じくらい眩しい髪が映って多幸感に瞼を閉じた。





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04.08/指フェラ
04.08/行為中の泣き顔が好きすぎて焦らしまくっていじめちゃう師匠



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