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ねっとりとした口内で馬鹿みたいに先走りが零れていくのが分かる。それが漏らしてしまったようなひどい感覚で、咄嗟に掴んだ玲央の髪を強く引く。咎めるようにカリに歯を立てられ、一瞬眩暈がした。
ぷるぷると大袈裟なくらい痙攣していた俺の太ももを持ち上げた玲央が自分の肩に乗せる。そのとき離れた唇は、蠱惑的に笑みを刻んでいた。


「やらしい顔してんなぁ」

「あっ……ん、」


口から溢れた唾液と涙でぐちゃぐちゃな、俺の顔を見て満足そうに歪む獣の顔は雄のそれだった。
助けを求めるように思わず手を伸ばすと、その指先を甘噛みした玲央はけれど、まだ満足していなかったらしい。
再び顔を埋めると、今度は裏筋を舌で細かに刺激しながら、睾丸のあいだに指を差し入れ、手の平全体で揉みしだいた。


「あっ、んぁっ、はっ、あ……っ」


先ほどの強烈な快楽とは違う、背筋を這うゾクゾクとした独特の感覚に体がのけ反る。玲央の肩に乗せられた足が、その背中を手繰り寄せるように引っ掻いてしまう。


「れ、お……あっ、れお……っ」


自分の声だとは信じられないくらい、欲情しきった雌の声音。雄を誘う淫らで悩ましく、けれど暴かれることを望み、身を委ねたいと晒す本性。
あぁ、もっともっと、喰われてしまいたい。

睾丸を揉みしだく指が、するりと穴のふちを撫でる。

ぞくり、腰から首筋まで駆け巡る妙な感覚の波に大きく息を吸うと、獣が音を立てて俺の尿道口を吸い上げた。中から直接すすられた先走りが、自分の意志とは別の勢いで奪われる。


「ひぁ、んっ、はっ、あぁっ!」


亀頭を唇でしごきながら、穴の中心をくすぐった指先がゆっくりと内部へ侵入を果たした。
堪えきれない異物感に思わず足に力を入れると、膝裏に手を差し込まれ、そのまま持ち上げられてしまった。


「やっ! やだっ、れおっ!」

「すげー格好だな」


器用にも俺の両足首をひとまとめに持ち上げた獣が、内部へ差し込んだ指を舐めながらこちらを見下ろす。ぐっと、お尻の下に膝を立てながら頭の方まで押し上げられ、濡れそぼった恥部が露わになる。
あまりの羞恥心で暴れる俺の力に、けれどびくともしない玲央は舌先から離す指へ絡めながら、見せつけるように唾液をそこへ垂れ流した。粘液質なそれが時折固まりになって穴の周りを汚していくと、浮いた下半身のほうへ伝う感覚に喉がひくついた。




 


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