03.02

淀んだ空にまだ貴方を探しているなんて「馬鹿ですね」と笑われるかな。狂気を飼うその心はどんなに孤独だったのだろかと思っても、今更だと分かっているよ。「私は、ずるいですね。置いていくことを分かっているのに」消えないで、笑っていて。守るためなら何でもするのに。「貴女が、好きです」伏せられた長い睫毛が揺れる瞬間も、唇を緩めてゆっくりと私を瞳に映した瞬間も、今もまだ色鮮やかに覚えています。

(沖田)



2020|Monday


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