狼まであと何秒?






ルサ







ある日の事だった。



彼女は
「修行ばしてくるったい、とろろ!」


と言って1週間、ボクの元へ姿を見せていない。



まさか、なにかあったのだろうかなどと不安が過る。


「ボクには空を飛べるポケモンがいないからなあ」


捜しに行くといっても彼女はどこにいったのか知らないため、捜しようもない。




まさか、他の男の所に行ってたりなんて考えたくない。


だが、サファイアの事だ。そんな事はないと思う。


とりあえず気を紛らわしたい。



「そうだ、コンテスト用の衣装の布をかいにいかなきゃ」


良いところで思い出した。

さあ行ってこよう。

「RURU手伝ってくれる?」


RURUは待ってましたとばかりに首を縦に振った。



「テレポート!」

しゅう、とボクの体が軽くなり、あっという間にホウエンで活気が一番あるといっても過言ではないカイナシティに着いた。



「懐かしいなあ、一年前のボクはここでたくさん家具を買って秘密基地を模様替えしたっけ」


昔の事にも思える。が、いつもボクの傍にはサファイアがいた。


いまは、いない。


こんな事なかった。



サファイア、サファイアサファイアサファイアサファイアサファイア

逢いたいよ





「変な顔してどうかしたと?」


ひょこっと現れたこの地方の訛りでボクに話し掛けた人物は1人しかいない。



「いやー修業ば長くなったけん、心配したと?」






「サファイア、久しぶり」

にやりとボクはサファイアに笑顔を向け、ある計画を思いついた。




狼まであと何秒?
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