眠るきみに秘密の愛を
ライ主♀
久しぶりにアイツに会った。
「こ、コトネ久しぶりだな」
いつもなんで噛むんだ、俺は。
「ひさびさだね、シルバーくん。」
リボン付きのキャスケットを取って髪を解いた。
「お前、って髪、長いんだな」
さらさらのコトネの茶色い髪の毛を見たら自然とその言葉が出た。
「えへへ、ありがとう伸ばしてるんだ。」
伸ばしてるのか、そういえばコトネの事よく知らないんだな、俺。
「コトネ……」
振り返ったら、いつの間にかコトネは備え付けのイスに座り、机に腕を置き、顔をうずめて寝ていた。
畜生、せっかく久しぶりに会ったっていうのに、こいつは寝やがった。
ふとよく見るとコトネの腕は傷だらけだった。
たぶん洞窟で特訓でもしてたんだろう。
「おやすみ、コトネ」
俺は静かにぽつり、と
そういってコトネに
口付けをした。