絶命、アラベスク


どきどきして、胸が痛むの(窒息しそうな程の片想い)
繋いだ小指の、赤い糸
破り捨てた、恋文(届かないと知っていた)
目が合うだけで(世界は鮮やかになるの)
壊れた歯車(本当は、壊したの)

白い世界で、死んでいけたら
この冷たさが、愛しい
懐かしい、春の面影
雪程に冷たい、頬
そんなに悲しい顔をしないで

絶命、アラベスク
記憶の捏造、自己管理
幻想、妄想、被害拡大
私に触れないで
恋は盲目、愛は忠実に

首輪をして、箱に入れて(大切だから)
欲情の果てに
柔らかな白の温もりを
純白の純潔を(穢れなき犠牲を)

一体ぼくに、どうする事が出来たのか

全てを切り捨て、炎の中で
護って散って、さようなら
散り降る桜、錯乱したのは夜道の月
魔王様の指先
懐かしい、眩暈

真っ赤な