息から言魂
牢に嘆く
儚くとも今は楽し
似れば忌み子
星空乱舞
兵士とは兵革ですので
問い返す竜胆
散るは赤朽ち葉
りんとなる銀鈴から
抜け落ちた橋守
瑠璃色の泡沫
丘の上の墓に
喚いても畜生残害は終わらぬ
鏡に罪人
世を捨て奥無し
滝口より落ちて此処
櫺子から覗く目
そう衰日だというなら
月影に費やす
眠りに風俗歌
名を書いて廻らし文
爛々と欲深に
結び松に願っては
腕のなかから好風
威儀を身に纏え
脳から歌語り
おいで水駅
食ってしまえ氷魚
やがて野風となりゆく 
間近なる定考
軽快に姫様
吹き消した行灯
恋文へ掻い添う
永遠の輪廻に閉じ込められてなお
手を繋ぐことさえも
あなたは掻取姿
先程から気懐かしい
消えゆく稚児生いのときよ
夢を見ないのは庚申待なので
冥土の番人から
見せる惨劇
詩歌合は負けられぬ
絵師に恋して
日は落ちて闇 
もう一度夢見る
世界を殺しても
すでに寝よとの鐘は鳴り終わり




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