「ルッチ職長、お疲れ様でした!」
「・・・!おまえ、」
「こっそり抜け出して来ちゃいました。ってヤダ、そんなに驚かないで下さいよ」

それにしても今回の仕事は大変でしたね。期間も長かったし・・・カク職長達も皆良く頑張りましたよね!ホントお疲れ様です!
あ、こう見えて私も皆さんと一緒に長い間頑張ったんですから、褒めて下さいよ!でもルッチ職長カッコ良かったなー。無口でちょっと怖いけど一癖も二癖もある皆をしっかりまとめ上げていて、しかも皆だってきちんとそれに従う。凄く信頼されてるんだなって思いました。あとタチの悪い海賊が襲ってきた時だって前線で戦ってたし、さすが職長は逞しいなーとか心の中で思ってました!


「・・・今日はよく喋るな」
「だって、大仕事が終わったんですもの気分良いじゃないですか!ルッチ職長は違うんですか?」

って、見れば分かるだろって話ですよね。どうしたんです?こんな職長初めて見ました。身体ボロボロだし血は出てるし呼吸辛そうだし地面に倒れ込むなんて、ルッチ職長らしくないです。


「おまえは何者、だ」
「やだ、職長の下で五年間も働いてたのに忘れちゃったんですか?」
「ふざけるな!」

ああ、怒られてしまった。
私は、政府に非協力的な一般市民を殺す権利を与えられたあなた達を殺す為だけに、育て上げられた人間です。意味分かりますか?例えば、超人的に強いあなた達CP9が政府から逃げ出したり裏切ったり、もしくはこうして海賊に破れたり大きな任務に失敗した時。最強のあなた達を誰が拘束もしくは始末するんです?
ここまで言えば理解出来ますよね。


「CP9専門の殺し屋か」
「そ、あんた達はこれで終わり。殺し屋が殺し屋に殺されるなんて、情けない話よね」

ちなみに私達もチームなの。だから今頃カク職長やカリファさんの所にも私の仲間が行ってるかな。

「くっ、・・・貴様、」
「戦う気?やめた方がいいよ」
「っ黙れ!」
「私たちは六式どころか九式使いで全員が自然系の能力者。ね?おとなしくしてたほうがいいって」


ああやっぱり部下には負けたくないって感じですか?でも大丈夫。私はもう部下でも何でもない。


「生まれてから今日この日まで本当お疲れ様でした。ゆっくりお休みになって下さいね、ロブ・ルッチ」


標的
任務完了。

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