あの歌声に惑わされた
愛おしい終わりのキスを頂戴
黒髪を織り交ぜた願い
さざ波の夢に攫われて
私は君の病
君さえいればお手軽に幸せ
私の腑を摘んで高く羽ばたいてみてよ
副葬品には是非私を
何者でも無くなる瞬間
私聖母になれなかった
夢を射落す快楽
これは死では無く輪廻の話
もし愛が世界を輝かせるのなら
宇宙の煌めきにも負けない印を
寂しがりやの手慰み
君はまるで天鵞絨の如く
残酷なまでに優しく包み込んでくれる
空から落ちてきたのではなく堕とされたのだろう
静謐な女神の柩
その神力を持ってしても生死には干渉出来ぬ
勇者のその後は誰も知らない
世界じゃなく私を救ってよ
私と貴方はネタとシャリなのでは?
空は永遠に光り輝く
終焉が絶望を引っさげてやって来た
君と僕を世界から除外して
会いたいが故の愚行
引き摺り込んで盲目へと
乙女は狼
遥か遠くの甘き旋律

18.12.03


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